今吉side20 ページ27
なんやろう、こんな風に丁寧に、段階を踏んでいくようなんは初めてや。
そう思うといつものは勢いでAを抱いて、
大切にしとるつもりやったけど、
行き届いてなかったかもしれへんと思い直した。
頬をほんのりピンク色にしたAが
バスローブを羽織って出て来た
そしてまたちょこんとわしの隣に座る
隣の座ったAはシャワーをあびたせいでほんのりと体全体に熱を帯びている。
バスローブから覗いた肌も頬と同じにほんのりとピンク色になっている。
貴方「翔一もシャワー浴びる？」
今吉「…シャワー浴びた方がええ？」
貴方「…どっちでも…」
今吉「ほなやめとく、なんやもう我慢できへんなってきたし」
そう言って顔を覗き込んで
キスをしながらAのバスローブを脱がし
その熱を帯びた肌に触れた。
Aがすぐに疲れてしまわへんように
ゆっくりゆっくり
丁寧すぎる程に抱いた。
そうしても、
やっぱりAはコトを済ますと
電池が切れたようにぱたりと眠りについた。
自分の隣ですやすやと寝息をたてて眠るAを見つめていると
いつの間にか暗かった外の風景が段々白んで来た。
珍しい事もあるもんやなぁ。
今日は一度も携帯が鳴らんかった。
まぁそれがほんまやったら普通のことなんやけど…
Aが起きるまで後２時間ほどか。
ベッドから起き上がり、
軽くシャワーを浴びるとバスローブに着替え、
フロントに電話を入れる
暫くするとホテルスタッフがノックをした
来た時はベルを鳴らさずノックにしてくれと頼んだのは
まぁ大丈夫やろうけど、
万が一にもベルの音でAが起きんように。
そうしてやって来たホテルスタッフに自分の来ていたシャツと
Aが来ていた服を渡してクリーニングを頼んだ。
それから２時間後に二人分の朝食を、
服はクリーニングが出来次第届けるように頼んだ。
今吉「と、それから、前連絡くれた”忘れもん”まだ置いてある？」
無かったら仕方ない。
あれほどAに似合う指輪も早々見つかるもんでもないと思うけど
まぁ縁が無かったっちゅう事で、
今度は二人で選ぶんもええかもしれんと思いながら訪ねた。
するとホテルスタッフはにっこりといつもと同じ笑顔で、
今すぐお持ち致します。
と言って受け取った服を持って出て行った。
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紅の翼(プロフ) - 私、カンナさんの書く今吉さんが大好きで、よく作品を拝見させていただいております。今回の今吉さんは、心配症でかわいかったです！それにストーリーに感動しちゃって涙が止まらないです。 (2015年10月25日 7時) (
レス) id: d4a422a93a (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - ずなさん» うわわありがとうございます＾＾涙はそのままに。こんなお話に使うのもったいないですからね！でもほんと嬉しいです。 (2014年10月18日 21時) (レス) id: 72bd11956a (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - ハルさん» そんな、涙の無駄遣いせんでください。でも嬉しいです。ありがとうございます＾＾ (2014年10月18日 20時) (レス) id: 72bd11956a (このIDを非表示/違反報告)
ずな(プロフ) - すごく感動しました！涙がでてきそうになりました！ (2014年10月6日 5時) (レス) id: 6cd389a553 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - やばい…今一気に読んで泣いとります(｡･ω･`)ええ話や… (2014年10月5日 22時) (レス) id: 9e38736b93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カンナ | 作成日時：2014年9月27日 23時
