妖に捧げられる生贄少女 (ページ7)

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貴『態度変わりすぎてついてけない』まふ「やめて僕も気にしてるんだよ」そら「気にしてたんだ」ページ7

貴方side

急に先程とはうってかわって余裕ぶった
正に妖様というにふさわしい口調になった白狐様

まふ「…立ち話もなんだし、入りなよ」

ふわり、と白い尾を揺らし先程まで閉じ籠っていた部屋へ戻っていく、そらるさんも僕を手招いて白狐様のあとを追う様に部屋へ入る。

貴『…お邪魔、します。』

一度部屋の前でお辞儀をして部屋へ足を踏み入れると部屋の奥で肘置きに肘を置き堂々とした白狐様が笑みを浮かべ僕を見ていた。

そらるさんはそんな白狐様の横に静かに座っていた。

まふ「…さて、話を聞こうか。僕達に話があるんだろう？」

貴『えぇ、その通りです。その話というのは、無論ご存じではあると思いますが…我が村の制度の生贄奉納について、です。』

そう言えば余裕ぶっていた白狐様の表情が少し強張る、がその表情も一瞬のものですぐに何かを考えるような仕草を取り僕に問いかけてきた。

まふ「…まさかと思うけれど、自ら犠牲になりにきた、だなんてふざけたことは言わないよね？」

そういう白狐様の目は怯えや嫌悪、色々な感情が渦巻いている様だった。
そらるさんもじっと僕を見つめ僕が次に放つ言葉を一言一句聞き逃さまいと耳を済ませていた

きっとここで僕が先代のようにそうです犠牲になりに来ましたなんて言おう物なら等の本人は無自覚だろうが戦闘体制に入り殺意すら感じるオーラを漂わせているそらるさんに即座に外に撥ね飛ばされるだろう。

まぁ、間違ってもそんな馬鹿げたこと、言うつもりはないが。

貴『えぇ、よくご存じで、生け贄なんてくそ食らえですよ。何が好きで見ず知らずのあんたらに命捧げなきゃならないんですか。あんたら妖様なんでしょ、めちゃくちゃお偉いさんなんでしょ？ならあんたらから言ってくれません？このくそみたいな制度やめてくれって。僕も迷惑してんですけど。』

一息で言いたいことを叩き付けるようにそらるさんと白狐様に言い放つ。

僕のその返答を待っていたのか満足げに頷く白狐様、その横でほ、と息をつくそらるさん。

まふ「君ならばそう言ってくれると思っていたよ。でも、恐らくだけれど君はもう村へは帰れないよ。」

…は？今、なんて…？

貴『っな、なんで…！？』

まふ「当たり前だろう、妖様に会いに行ってしまった事はもう村中に伝わっている頃合いだ。そうなればもう君は生贄として死んだ、そういうことになる。」

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更新遅れてごめんなさい…
現在携帯没収食らってます…
隙を見て更新します！