妖に捧げられる生贄少女

貴『白狐様ってヘタレなんだね』まふ｢｣そら｢やめてやれ、まふが息してない｣← ページ6

まふまふside(初！！)

は、初めての僕side…！(メタい)
じゃ！なくて！！
そらるさんに諭されて…
｢ 生 贄 ｣である巫女さんに会わなきゃならない

…怖い、また、またあんな光景を…見なきゃいけないの…？

ふ、とその瞼を閉じれば鮮明に思い出される光景

僕等に笑いかける人達

地べたに這って拝む人達

時に生贄は串刺しに

時に生贄は火炙りに

またある時は……

僕等が棲む神社に悪しきものが近寄らぬよう、と

生き埋めに…

飛び散る赤い鮮血

刃が肉を割く音

炎が肉を焦がす匂い

掘り起こす度、被せていく度

ふわりと漂う土の匂い

どれもこれもが、僕にとっては恐怖でしか無かった。

今、僕等に話があると来てくれた君も

そう遠くない内にそうなってしまう

もしかしたら、今会ってしまえば

その瞬間に

君という一人の人が、人間が

儚く、脆く、消えてしまうかもしれない

それがたまらなく僕は怖いんだ。

カタカタと震える体、せり上がってくる異物感に生理的な涙がじわりと溢れ出る

そら｢…まふ、怖いよな、大丈夫、大丈夫だ、もし、まふが今思ってるような事を言い出したら、すぐにでも叩き出す、絶対にまふは俺が守るから、｣

しっかりと僕の目を見つめて言い放つそらるさん

あぁ、もう、この人はいつもいつも、かっこいいなぁ…

まふ｢っ…ふ…だい、じょぶ、で…すっ…｣

嗚咽混じりではあるけれどしっかりと答えを返す

僕だって、僕だって曲がりなりにも妖様として祀られてる白狐なんだ

こんな、こんな事で、泣きべそかいてる場合じゃ、ないんだ

ぎゅ、と振袖に隠れた手を強く握りしめて僕はそらるさんの後を追って歩く

そらるさんが障子を開けると

小さな女の子が淡い紫色の髪を揺らし振り向いてそらるさんを、そして続いて僕を見た

貴『…貴方が白狐様ですか』

じ、っと冷めたような目線を僕に投げかける

そんな冷たい目線に、何故か安心している僕がいる。

何で、そんなの決まってる

今までの人達とこの子は違う

直感でそう思ったからだ

今日ここに来たのも、生贄になりに来た訳ではない、そう確信した

そう思った途端、強ばっていた体から力が抜けて、自然と口を開いてその目の前の少女に僕は問い掛けていた

まふ｢よく来たね…生贄になりに来た…訳じゃないよねその口ぶりは｣

自然と口元が緩む

先程とは打って変わった僕の様子にそらるさんは驚きつつも安堵した表情を浮かべてた

〜〜〜
文字数ぅぅ…！！！

貴『態度変わりすぎてついてけない』まふ「やめて僕も気にしてるんだよ」そら「気にしてたんだ」→←まふ｢やっと僕出ました！！｣そら｢そうだねおめでとー｣まふ｢そらるさんの対応が塩！！！！｣

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