恋に落ちる瞬間を。【となりの坂田。】

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新しい学校、新しいクラスって状況の中。

隣の席でいちばん近くにいるから、新しいクラスメートの中でもいちばん最初に仲良くなりやすそうなもんだけど。

あたしにしては珍しく、この坂田とはいまだに打ち解けていない状態のまま。




ちなみに、この学校に来てあたしが仲良くなった男子というと、アイツら。

ほら、あたしの席の列の前の方で騒いで笑ってる連中。

まぁ、仲良くなったというか、また昔の仲間とつるみ始めたってだけで、既に気心知れたヤツらなんだけどさ。


特に千里や志麻なんかは、小学校からずっと一緒でかなり仲良かった2人。

中学の時は、いつもつるんで遊んでたんだ。

もちろんそこに有理絵達もいたんだけど、千里と志麻とは3人でもよく遊んでたなー。

だから、運良く再び一緒のクラスになれて、すぐに昔みたいに気を遣わないノリでワイワイつるんでるんだ。


千里や志麻とは、もう性別を超えた仲ってカンジで。

しょっちゅうふざけ合ってるんだけど、それがなんだかんだと楽しくて。

すごく心地いいんだよねー。




それはさておき。

次は現文。

机に突っ伏してうなだれてるうちに、チャイムが鳴って先生が教室に入ってきた。


あれ？いつもの先生じゃない？

なんで？


「えーーー。今日は、栗山先生が用事のためお休みなので、自習でプリントをやってもらいます」


やった、ラッキー。

みんなが大騒ぎして喜んでいると。


「残念でした。これはこの時間が終わるまでに提出してもらいます。教科書を見ればできる問題なので。」

「えー」

「ウソー。めんどくさーい」

一変して、みんなからブーイング。



えー。

せっかく寝れると思ったのに。

みんなしぶしぶ教科書を開いて、配られたプリントをやり始めた。


あーあ。

しょうがない、やるか。

あたしも仕方なく教科書を取り出そうと机の中に手を入れた。


あれ。

まさか...ない!?

ウソ。


机の中を覗き込みながら、もう一度ゴソゴソ


あ、しまった。

昨日の夜、たまたま机の上に出しっぱなしにしてた現文の教科書にオレンジシュースこぼしてビショビショにしちゃって。

で、出窓で乾かしてて、そのまま忘れてきてしまった！


ガーーーーーン。


どうしよう。


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出てくる歌い手様は全員１７歳設定です。すみません.....

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