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ボーッとした頭のまま、暗くなりかけた中家まで走った。
靴を脱ぎ捨てて、リビングにいるであろうお姉ちゃんに声をかける。
「お姉ちゃん!」
「Aおかえり〜
どしたのー? そんな急いで…」
4つ上で、今大学生のお姉ちゃん。お姉ちゃんはいつも頼りになるからあたしはお姉ちゃんが好き。
「あのね……」
そこまで言いかけて、本当に言っていいのかと悩む。
だって、先生のことだよ? 同級生の男の子とかじゃないのに……。
「……なんでもない」
「なにそれ〜」
ケラケラ笑うお姉ちゃんを、あたしはただ見つめるだけ。
「お風呂入っといで!」
「はーい…」
お母さんとお父さんは、仕事人間で家にいないことのほうが多い。
だから、家事とかをしてくれるのはいつもお姉ちゃん。
あたしも手伝わないとなぁ、とか思いながらできない……。
その日、折原先生の言ったことを考えててあんまり寝れなかった。
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