恋立方程式【まふまふ】 (ページ45)

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っていうか…､何でここで先生が出てくるのか自分でもわからなくて無意識に顔を顰めた｡

とにかく､自分の意味不明な思考を掻き消すように私は折原君に話し掛けた｡

｢だいたい折原君はいくつだった訳!?｣

初対面なのに馴れなれしいとは思ったけれど､勝手にテストの点数を見られた私は､不貞腐れながらも彼に聞いてみた｡

この時点で自分が最下位なのは自覚しているので折原君が私よりも点数が良いのは分かりきっている｡

｢ほい｣

折原君は頬杖をつきながら何の躊躇も無く左手でテスト用紙をヒラヒラと動かす｡

｢・・・・・｣

テスト用紙の上部に記されていたのは､９８点｡

嫌味ですか？

私より､良いのはわかってたけどさ…｡

わかってたけど､コレは酷いでしょ…｡

私は未だに手を動かしている折原君を無言で睥睨する｡

｢ふはっ｣

そんな私を余所に何故か折原君は笑い出した｡

それはまさしく爽やかイケメンに相応しい綺麗な笑い方｡

こういう時の笑い方はちょっと先生と違うな…｡

…なんて

だから､何で先生が出てくんのっ!?

ていうか､何で私意味も無く笑われてるの!?