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｢はぁああ､私も
相川先生にお呼ばれされたぁい!!｣
あきは目を輝かせながら言ってる｡
あたしもついてく!!
なぁんて言い出してちょっと焦った｡
あの相川先生の事だ｡
あきがお友達にでもされたら大変だ｡
高校生は範囲外とか言ってたけど
どうも信用が出来ないので
あきを宥めてから教室を出た｡
入学式の次の日に知った事だけど、
どうやら数学の準備室は、
迷子になった時相川先生に会った場所の
すぐ近くだったらしい｡
｢だから､あんな所で先生と会ったのか…｣
なんて呟きながら
準備室のドアをノックする｡
｢おー、いらっしゃい｣
先生の声がドアごしに聞こえた｡
｢失礼します｣
ドアを開けると…
｢臭っ!!!｣
準備室は煙草の匂いで
充満していた｡
｢開口一番それか｣
先生は小さな部屋の
窓際の机に寄りかかりながら煙草を吸っていた｡
準備室って言ってたから
もうちょっと綺麗な所を想像してたけど､
随分な有様だった｡
薄手の黒いフード付きの
パーカーにジーンズという組み合わせの先生｡
身長は多分１７０くらいだろう｡
いや､それ以上？
迂闊にも格好良いなんて思ってしまった私｡
｢そんな見つめないでくれる？｣
たぶん口を開かなければ完璧だと思う｡
私はそんな先生に呆れつつ、
本題に話を持って行く｡
｢それで､何なんですか？｣
｢それは､こっちの台詞なんだけど？｣
先生はそういうと
寄りかかっている机の上を指差した｡
｢・・・・？｣
私は机の上を覗き込んだ｡
｢あっ!!!｣
それを見た私は
思わず声が出てしまった｡
そこにあったのは一枚の紙だ
実力テストという名の｡
しかも､点数は２４点…｡
｢お前､俺に恨みでもあるの？｣
｢えへへ…｣
私は苦し紛れに笑ってみせた｡
｢えへへじゃないー!!
Aがこんな点数とったおかげで
クラスの平均点下がったんだよ｣
どうやら逆効果だったらしい｡
先生は溜め息を吐いて額に手を添える｡
何か､本気で怒ってるよ…｡
やっぱり､ここは素直に謝っておくべきだよね…｡
｢ご…ごめんなさい｡｣
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