二元恋立方程式【まふまふ】 (ページ6)

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｢どうやって､私の部屋入ったの｣

私は脱力して言葉に覇気がなくなる｡

｢鍵が何処にあるかお前に聞いたらちゃんと答えたから勝手に拝借した｣

｢うっ嘘!?私寝てたのに答えたの？｣

｢そーだよ｣

私､眠ってる間に質問に答えるなんて…ちょっとした特技じゃないか…？

｢何かご不満でも？｣

｢い…いいぇ…｣

そう言ってニコニコとしている先生はちっとも顔が笑ってなかった｡

でも､明らかに悪いのは私｡

勉強を教えてもらうために此処に来たのに公式覚えるどころか､熟睡｡

おまけに､部屋まで運んで貰った私｡

私…馬鹿だ｡

確かに先生が勝手に勉強を教えるって言ったから渋々来てるけど…

それ以前の問題だ…

常識的に考えて私酷すぎる…｡

｢ごめなさい…｣

私は素直に謝る｡

それなのに…

｢やだ｣

は？