・ ページ20
「何か、悩みあるんだったら聞くけど?」
「は?」
いきなり話がそれて、思わず間抜けな声がでた。
ていうか、どうしてその話になった?
今全然違う話してたよね?
折原君は向かいのベッドに腰かけると、不思議な目で私を見てくる。
「何?」
「え…。やって…」
話それすぎじゃん。
って言おうと思ったけれど…
「今日、溜め息数十回は吐いてたで?」
「え…?」
身に覚えがなかった事を言われ、最後まで言えなかった。
「無意識とか相当悩んでるっぽいなぁ」
「・・・・・」
もしかして折原君、私の話を聞くために保健室に連れてきてくれた…?
ってちょっと自惚れすぎ?
でも、心配してくれている事には変わりなくて、少し顔が綻んだ。
「ありがとう、心配してくれて。」
と呟いたら、柄にも無く顔をそらして照れていたので、そんなあまり見ない表情に小さく笑ってしまった。
「それで、何に悩んでるん?」
先ほどの照れた表情は微塵も無くて、折原君は真剣な目をしていた。
どうやら、自惚れても良いらしい。
でも、流石に先生にキスされて悩んでます
なぁんて言えないしなぁ〜…。
一人唸り続けている私を折原訝しげな目で見てきた。
あっ!!それだったら…
334人がお気に入り
「歌い手」関連の作品
【 utit 】宝石たちは夢を見る【 usss 】
君には命令されたくない 【天月】
歌い手リスナーだったのに今じゃ色々やってます!?ーボカロPは歌い手に【歌い手】【...
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ