今日から皇帝様の女神になります【野坂悠馬】

40話・寂しい ページ1

またガヤガヤもめてる。


一体何処と取り引きをしていると言うのか。



まだ病院の方が良かっ…た……。


『はぁ……。』


重い溜め息をつく。


ずっとポッかりと心が空いていて、何かを忘れている気がする。


ずっと……。



『ちょっと、外にでも行こうかしら……。』



椅子を引いて、立ち上がった。



、






、






、






、






、


街を歩いていると、話しかけられた。



「あれ、貴方。また会ったわね？やっぱり、運命だったんだわ!」

『……?どちら様でしょうか。』

「あれ、貴方……。幽霊じゃない……。」


何を言ってるんだこの人は、幽霊だと？

変な人。


「まぁ良いわ。私は、瀬奈。宜しく。」

『よく、知らない人にペラペラ名前が言えますね。』

瀬奈「なっ……。」

『私は、A。天瀬A。』

瀬奈「えぇ！？天瀬ってもしかして、あの天瀬財団の娘？！」



そんなに有名なのか、お母さんの財団……。


『うん、そうだけど……。』

瀬奈「何か……、すみません……。じゃあね。」



な、何だったんだ……。

そんなにお母さんの財団ヤバいの？

てか、何してるの？



家に帰って聞いてみるか。


、






、






、






、







、


あれ、誰もいないや。

お母さん、また仕事かな……。



正直、寂しいんだよね。

お父さんも離婚していなくて、母子家庭だけど、豊かな生活出来てて、感謝何だけど……。


寂しいなんて、言えない。


そんなわがまま駄目だから。

41話・火事→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す