＿＿＿ ページ8
YOU
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佐「…お前、すごいな」
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私のデスク脇に置かれた
大きな紙袋とその中を見て、
ギョッとする陣くん。
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「モテる女は大変だよね〜」
佐「おーおー、言っとけ言っとけ」
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「そんなモテ女に仕事だ」と
まあまあな量の書類の束を
私に渡してくる。
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佐「これ、コズプロに持って行ってくれ」
「あー…、うん」
佐「歯切れの悪い返事だな」
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「いや、なんかさ」
「今、茨くん、虫の居所が悪そうなんだよね」
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私がそう愚痴をこぼすと、
陣くんは「だろうな」と
私がもらったお返したちを一瞥。
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佐「俺は七種の気持ち、わからなくもないぞ」
「ふぅん…？」
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そんな陣くんのことが
よくわからなかった私も
適当に相づちを打って、
コズプロのオフィスへと向かった。
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？「あの、すいません…！」
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18階でエレベーターを降りて、
副所長室を目指す途中、
ふと、声をかけられる。
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「…？」
「はい、」
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振り返ると、そこには
何回か話したことのある
コズプロの社員の男性が。
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社員「お仕事中にすいません」
「いえ」
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社員「その、これ」
社員「バレンタインに差し入れして下さったチョコのお返しです」
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その言葉と一緒に
スマートに差し出されたのは、
とても義理チョコへのお返しとは思えないほど
立派な包みが入った
艶のある小ぶりなギフトバッグだった。
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じまさき(プロフ) - kazu-mochiさん» いつもありがとうございます◎こちらは不定期にはなりますが、本編とはまた違ったお話をいろいろ載せていくつもりです！ (2021年3月16日 23時) (
レス) id: 01dc0f93ee (このIDを非表示/違反報告)
kazu-mochi(プロフ) - 続編おめでとうございます！本編が暗くなっていますが、とてもほっこりしました(*^-^*)詰襟の茨くん…良いですね!!妄想が膨らみます！本編はもちろん、こちらの短編集も応援してます!! (2021年3月14日 11時) (レス) id: 2505b4e935 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じまさき | 作成日時：2021年3月13日 23時
