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___ ページ5

IBARA








−−−−−








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「ほら、そこに立ちなよ」と、


Aさんが俺に向かって


スマホのカメラを向ける。









そこというのは、


【秀越学園卒業式】と


掲げられた立て看板のこと。









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七「いや、結構ですよ」








「なんで?いいじゃん?」








七「間に合っています」









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そんな恥ずかしいことができるか。









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Aさんには申し訳ないが


内心、そう思っていると。









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「じゃあ、私も一緒に入る」









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七「えっ…」









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不意にAさんが俺に顔を寄せてきて。









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カシャカシャとインカメラのシャッターが


何度か切られた。









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七「い、いきなりなんです…!?」








七「おやめくださいっ」









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「そう言う割にはしっかりカメラ目線出来てるね?」








七「…それは職業病ですよ。」









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悪戯っぽく笑うAさんが、


その撮れた写真を見せてくる。









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顔を寄せ合うふたりの後ろに


卒業式の立て看板。









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正直に言おう。





とても良い写真だった。









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七「それ送ってください」








「えー、どうしようかな」








七「来年の年賀状にします」








「絶対やめて」









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秀越の制服が詰襟だったなら。









きっと俺は、Aさんに


俗に言う第二ボタンを


あげていたんだろうな。









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そんな学生“らしい”卒業式も


悪くないと思わせてくれる


Aさんには、やはり敵わない。









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。。。。。


季節のシリーズです。


茨くんの卒業式。

密かに気になってはいたので、

書いてみました。


卒業式に気になってる異性と

ツーショを撮るっていう

学生あるある?です(笑)



。。。。。

___ホワイトデーですが!(IBARA.S)→←___



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設定タグ:あんスタ , Eden , 短編   
作品ジャンル:恋愛
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じまさき(プロフ) - kazu-mochiさん» いつもありがとうございます◎こちらは不定期にはなりますが、本編とはまた違ったお話をいろいろ載せていくつもりです! (2021年3月16日 23時) (レス) id: 01dc0f93ee (このIDを非表示/違反報告)
kazu-mochi(プロフ) - 続編おめでとうございます!本編が暗くなっていますが、とてもほっこりしました(*^-^*)詰襟の茨くん…良いですね!!妄想が膨らみます!本編はもちろん、こちらの短編集も応援してます!! (2021年3月14日 11時) (レス) id: 2505b4e935 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:じまさき | 作成日時:2021年3月13日 23時

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