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IBARA
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七「あのっ、」
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と、言いかけたタイミングで、
Aさんは肩にある俺の手を
するりと交わしてしまう。
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「はい、もう帰る」
「絶対帰る」
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パチパチパチと強制的に
レッスン室の照明を消し始めるAさん。
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七「お、お待ち下さい…！」
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七「自分にはまだお答え頂きたいことが山程ございます！」
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暗がりの中、慌てて自分の荷物をまとめ、
部屋を出て行ってしまったAさんを追う。
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「あー、うるさいうるさい…！」
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「そんな一言一句、言われなくても聞かなくてもわかるでしょ！？」
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「ホンットに、クソガキ…！」
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非常灯が薄く照らす廊下の先から
少々乱暴な声が聞こえてきて。
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そして今のAさんが、
どの様な表情をしているかも、
手に取るようにわかった。
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七「お待ち下さい、Aさん！」
七「一緒に帰ろうというのは！」
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「やっぱりクソガキとなんて一緒に帰りたくない…！」
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俺は緩む口角を、表情筋で必死に抑える。
照明が付いていなくてよかったと
心から思えた。
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でないと。
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“始め”からあなたに
この様な醜態を晒しては、
いけませんからね。
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じまさき(プロフ) - マキ*さん» コメントありがとうございます。茨くん推しの方にご覧頂けて、嬉しいです！！これからもニヤニヤ、楽しんでください…！（笑）本日続編出来ましたので、ぜひご覧ください(^^) (2020年4月29日 19時) (
レス) id: 31c54805b4 (このIDを非表示/違反報告)
じまさき(プロフ) - かなラーさん» コメントありがとうございます。そんなそんな…もったいないお言葉…。とても嬉しいです…！ありがとうございます！これからもふたりの応援、よろしくお願いします◎続編公開したので、ぜひご覧ください(^^) (2020年4月29日 19時) (レス) id: 31c54805b4 (このIDを非表示/違反報告)
マキ*(プロフ) - はっ！推しの小説だっ！と1から読ませていただきました。とても面白く、止まりませんでした！早くくっついてくれないかなぁとにやにやしながら読んでいました！これからも無理しない程度で頑張ってください！応援しています！！ (2020年4月29日 1時) (レス) id: c688aa945d (このIDを非表示/違反報告)
かなラー(プロフ) - こんなにも文才力が高すぎる作品をみて心がしんどいです...（泣）早く結ばれろ〜！っていつも唱えるように楽しみに見ています！続編がとても楽しみです(^^)更新頑張ってください！応援しています！ (2020年4月28日 23時) (レス) id: ee0f05ea67 (このIDを非表示/違反報告)
じまさき(プロフ) - Mikamiさん» コメントありがとうございます。そしてこんなに長たらしい物語を一気読み、感謝です…！ひとりニヤニヤは私のお話更新のモットーでもあるので、本望です！（笑）これからもお楽しみください(^^) (2020年4月20日 18時) (レス) id: 31c54805b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じまさき | 作成日時：2020年4月12日 12時
