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第三十七話 ページ49

黒髪の彼女はそわそわしながら、アラタに近づきその隣に座った

アラタ「で、喧嘩の理由って何なんだ?」

?「わ、私がいつも妹にお願い事ばかり言っているんです。でも、私の我侭をいつも聞いてくれるんです。でも…」

アラタ「でも…?」

彼女が急に声のトーンが低くなり、そんな彼女を不思議そうな目で見るアラタ

?「私が好きな人と、妹の好きな人が…同じなんです」

アラタ「…;;」

察したアラタの表情には、冷や汗と苦笑いしかなかった

?「それで、私凄く酷いことを言ってしまったんです。妹に…”諦めて欲しい”って」

アラタ「…」

アラタは目を伏せて、手で顔を覆った

?「そしたら妹は…、最低って怒鳴られてしまったんです。…当然な報いですが。私、あの時頭が混乱していたんです。それで妹の気持ちを全く考えなかったんです私…」

彼女が掛けている眼鏡の奥で、涙のようなものが見えたアラタは戸惑いながらも
ちゃんと言うべきだと思った

アラタ「…確かに相手の気持ちを考えるのって、大変だよな。でも、自分が間違ったんだと思っているんならさ、その妹さんに言ってみれば…?「それが言えるのなら苦労はしません」…」

そう彼女が言うと、アラタは黙った

?「その日以来、妹とは全く話せられない状態なんです。私…自分の気持ちを言おうと思っても、妹は私の話どころか、顔も合わせてくれないんです。私…謝るきっかけが欲しいんです」

アラタ「…」

話の内容はどうあれ、自分の妹のことをちゃんと考えられなかった、彼女の反省差は痛いほど伝わったアラタ。そう思ううちに、今自分が立たされている兄妹の関係を不意に思い出した

アラタ(俺、あの日以来Aと全く話していなかったよな…?)

今思い返してみれば、どうしてあんなにも自分は妹に対して怒りを感じていたのかと
過去を振り替えしてみた







あの夕方、Aは俺を待つことなく帰ってしまった

貴方『お帰り』

素っ気無く言われ…

アラタ『なんで先に帰ったんだよ』

貴方『…仕方ないだろ。あんなの自業自得だったんだし、けじめはけじめだろ?』

そう、あの時はAは間違ったことを言ってなかったのに俺は…

アラタ『…Aに頼ろうとしたのは悪かったよ、いつもだけどさ…。何も置いていくことは無いじゃん!』怒

俺は勝手にカッとなって、言い訳のように言った

貴方『tk待てろって言ってもさ、兄貴が勝手に決めたことだろ。俺は了承した覚えは無い』

その一言で、俺は…

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設定タグ:ダンボール戦機ウォーズ , 瀬名アラタ   
作品ジャンル:アニメ
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ルンルン(プロフ) - 2次元LOVEさん» 向こうでパスがあるでしょ?あれで自分で設定を書く。見本は見たとおりに書けばOK。まだ良く分からなかったら、向こうで会話続けよう (2014年7月30日 22時) (レス) id: b4c53bbbed (このIDを非表示/違反報告)
2次元LOVE - 僕も入団したよ!!これからよろしくね!!あと、設定ってコメントに書けばいいの?わからないから教えて!(>_<) (2014年7月30日 21時) (レス) id: 2b3bf2cb4c (このIDを非表示/違反報告)
ルンルン(プロフ) - 都兎さん» おうっ! (2014年7月29日 22時) (レス) id: b4c53bbbed (このIDを非表示/違反報告)
都兎 - 書きました!これからよろしくお願いします! (2014年7月29日 21時) (レス) id: 5bb7a0a093 (このIDを非表示/違反報告)
ルンルン(プロフ) - 都兎さん» 勿論アリだよw (2014年7月29日 11時) (レス) id: b4c53bbbed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルンルン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/e199810151/  
作成日時:2014年4月17日 19時

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