第二十六話 ページ38
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先程口走った言葉が、ヒカルを驚愕させた
その姿を見て俺は失笑した。そんな俺にヒカルは動揺しながら言った
ヒカル「なんで笑えるんだ…?」
貴方「だってさ。高校生になったというより…成長していったから分かることなんだけどさ、人間ってやっぱり永遠じゃないから…」
ヒカル「…」
真上に描かれる偽りの星をヒカルが眺めた
貴方「昔からある言葉知ってる?もう今は全然思ってないと思うけど、…”人は死んだら星になる”。聞いたとこある?」
ヒカル「何となく、何処かで」
曖昧な言い方で返してきた
貴方「まあそう返すのが、普通だよな」
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真上に描かれる星を眺めながら、俺は一言言った
貴方「出来たら、俺が死んだら星になってみたい」
ヒカル「…?」
不思議そうに俺の横顔を見るヒカル
そんな彼にAは、彼にその理由を答えた
貴方「何でだ…って顔だよな?理由は、俺は星が好きだから…かな?」
ヒカル「好きだから…?」
こんな理由で、普通は納得できないだろう…だけど
貴方「夜だけにしか空に現れない星。今じゃ社会が進んで満天な星なんて見られるはず無いけどな」
ヒカル「それなのに何故…」
貴方「それでも、もし俺が星になってもさ…永遠の別れじゃないんだろう」
ヒカル「…ならもしの話だ。僕の場合はどうなんだ…?」
貴方「しばらくは、凄く悲しむに狂っていると思う」
即答で返すA
貴方「自殺したい。死にたい。例えゾンビにでも…例えそうなっても構わないから、ヒカルにまた逢いたいって思えるかもしれない。人って悲しみに落ちるほど…余裕がなくなる。正直…そうなるのは凄く怖い。ヒカルが居なくなるなんて…考えたくも無いよ」
ヒカル「…僕だって、同じだ」
貴方「けど、もしヒカルが星なら全然寂しくない。プラスな考えで言うと…夜の間だけは独り占め出来る」
すると今度は、ヒカルが失笑した
ヒカル「マイナスの考えだと、僕は君と話せないし…触れもしない。それでもなのか?」
貴方「傍に居るだけでも、俺にとっては心強くて…救いだ」
ヒカル「A…」
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貴方「どちらかと言うと、一緒に…死んで星になりたい」
ヒカル「その方が、お互い平等で…苦しくも無い」
貴方「それは俺たちの場合だけどな…」
ヒカル「…」
だってそうだろう?
俺達以外…兄貴と皆が悲しむ
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ルンルン(プロフ) - 2次元LOVEさん» 向こうでパスがあるでしょ?あれで自分で設定を書く。見本は見たとおりに書けばOK。まだ良く分からなかったら、向こうで会話続けよう (2014年7月30日 22時) (レス) id: b4c53bbbed (このIDを非表示/違反報告)
2次元LOVE - 僕も入団したよ!!これからよろしくね!!あと、設定ってコメントに書けばいいの?わからないから教えて!(>_<) (2014年7月30日 21時) (レス) id: 2b3bf2cb4c (このIDを非表示/違反報告)
ルンルン(プロフ) - 都兎さん» おうっ! (2014年7月29日 22時) (レス) id: b4c53bbbed (このIDを非表示/違反報告)
都兎 - 書きました!これからよろしくお願いします! (2014年7月29日 21時) (レス) id: 5bb7a0a093 (このIDを非表示/違反報告)
ルンルン(プロフ) - 都兎さん» 勿論アリだよw (2014年7月29日 11時) (レス) id: b4c53bbbed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルンルン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/e199810151/
作成日時:2014年4月17日 19時