【薄桜鬼】僕？僕はねぇ・・・内緒♪【沖田成り代わり】

はらりと二十五枚 ページ28

ある日のこと


とくにすることもなかったので縁側でボーっとしていたら勇坊の泣き声が聞こえた


そしてすぐ勇坊が走ってきた


とりあえず落ち着かせるために勇坊をだっこした




A「どうしたの？」


勇坊「し、新八と・・一が、血だらけで・・」




なるほどね新八さんと一くんが不逞浪士を斬って帰ってきたのを目撃したのか


そうか、二人とも人を斬ったんだ・・・


・・・いいなぁ


そんな事を思ってると勇坊がそのことをおもいだしたのかまた泣き始めた


しょうがないなぁ




A「そうか、それは怖い夢だったね」


勇坊「ゆめ？」


A「覚えてないの？勇坊寝てたんだよ」





僕は勇坊を落ち着かせるために嘘をついた


子供みたいな小さな小さな嘘を




勇坊「ぼく、ねてた？」


A「うん、とっても気持ちよさそうにね」


勇坊「そうか、夢だったのか」


A「うん、後で二人のところ行ってみなよ、たぶん稽古した後だから今はからだを吹いてると思うよ」




血を落とすためにからだをふいてるのまちがいだけどね




勇坊「わかった！」


A「それじゃぁ、これは二人だけの秘密ね」


勇坊「ひみつ？なんで？」


A「おまささんが心配するから」


勇坊「おかぁさんが？」


A「うん、そんな危険な人たちに近づけたくないって。たぶん新八さんたちとあそべなくなるんじゃないかな」




たぶんではなく確実だ




勇坊「新八と遊べなくなるの？！」


A「うん、でも勇坊がこのことを言わなければまたいっぱい遊べるよ」


勇坊「わかった！ぼくだれにもいわない！」


A「それじゃぁ、指切りげんまん嘘ついたら針千本のます、ゆびきった」



そういって勇坊とやくそくをした





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