検索窓
今日:13 hit、昨日:0 hit、合計:32,150 hit

※目隠し160※だから僕は ページ47

貴「ねぇ、シンタローは帰らないの?」


シ「帰るよ



……でも」


そこで一旦言葉を濁す


貴「でも?」


顔を覗きこむようにして見てくるA


俺はいを決して口を開いた


シ「A、お前も一緒に帰ろう」


俺の言葉に、Aはキョトンとした顔になる


貴「……シンタロー、頭可笑しくなった?
僕はカゲロウデイズから出られないって早急言ったばっかじゃん」


シ「でもよ、やってみなきゃわかんねぇだろ?
こんな別れ方なんて可笑しいだろ?
一緒に帰ろ、な?」


いつの間にか、Aの肩をしっかり握りながら言う


貴「やってみなきゃわかんない…か
……やっぱり君って面白いね
そんな君だから、僕は、君のことが……」


顔をふせ、何かを言いかける


シ「何だ?」


貴「…ううん、何でもない
シンタロー、やっぱ僕はこの世界に残るよ」


シ「え?」


貴「僕は、皆から色んなものをもらった
もう、充分だよ」


貴「だからさ、バイバイ((「そうじゃねぇだろ」…え?」


不思議そうな顔をするAに、恐らく人生最高と思われる笑みを浮かべて言う


シ「『また会おう』
…約束だ」


これが、俺が言える精一杯の言葉


貴「……うん!!
またね!」


_________________

貴方side


シンタローが帰り、扉は完全に閉ざされてしまった


もう、二度と皆に会えることはないだろう


独り、果てしなく広がる白い空を見上げながら呟く


貴「……できない約束なんか、
するもんじゃないね」


自嘲気味に笑いながら、独り涙を流していた

※後編はこれにて完結!!※→←※目隠し159※バイバイ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (52 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
54人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

御柑(プロフ) - えりなさん» おぉ!良かった…。(←オカンかよ) (2014年3月22日 15時) (レス) id: 08cd8bfd20 (このIDを非表示/違反報告)
えりな - 自称サド姫さん» 大丈夫!僕はまだ正常さ(`・ω・´)← (2014年2月9日 16時) (レス) id: 6777766e8f (このIDを非表示/違反報告)
自称サド姫 - えりなちゃんんんんん!?何があったぁ!! (2014年2月3日 20時) (レス) id: 08cd8bfd20 (このIDを非表示/違反報告)
えりな - シリアスシリアスシリアスシリアスシリアスシリアスシリアスシリアスシリアスシリアスシリアスシリアスシリアスシリアスシリアス(((((強制終了← (2014年2月3日 10時) (レス) id: 6777766e8f (このIDを非表示/違反報告)
えりな - 自称サド姫さん» おうww頑張れ! (2014年1月7日 12時) (レス) id: 07a7784aa3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:御柑 | 作者ホームページ:ありません(´・ω・`)ショボーン  
作成日時:2013年10月20日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。