【カゲプロ】世界を愛した少女の話"後編"【シンタロー】

※目隠し156※方法 ページ43

ク「こうなったら…」


そう言って、クロハはアザミさんを引き寄せた


そして、アザミさんの頭に銃をつきつける


キ「なっ！」


セ「卑怯っす！！」


マ「お婆ちゃん！！」


怒る僕らを見て、クロハは鼻で笑った


ク「フッ、何とでも言えよ
俺が主を殺したら、お前らもこの世界もろとも消えるだけだからな」


シ「んなことしたら、お前も…」


そうだ。クロハはアザミさんの蛇
本体がいなくなれば彼奴も消えるはず…


ク「俺がいつまでもこいつの下で大人しくしてるとでも思ったか？
本体から離れることくらい、とっくの前にケンジロウを使ってやってるっての」


こいつの中じゃ、想定内ってことか…


…くそっ！どうすれば……



『ねぇ、聞こえてるぅ？』


不意に、嫌味な声が聞こえた


貴(何だ、君か
こんなときに喋りかけないでよ)


もう一人の僕に向かって、心の中で悪態をつく


『まあまあそう言わずに
…私なら、皆を救える方法を知ってるよ』


……本当に！？


『本当だよ
……でも、その方法には代償がある
それでも、知りたい？』


いつもと違う真剣な声に、此方も緊張してくる


生唾を呑み込み、心の中で返答する


貴(知りたい)


『…そっか
じゃあ、教えてあげる
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿』


彼女が話したその方法は、予想をはるかに上回るものだった


代償も、とても大きくて…


一瞬、「やりたくない」って言いそうになった


でも、僕がこうすれば、皆を救える



恐らく、この方法以外に成功する方法はないだろう


『……嫌なら、やめてもいいんだよ？』


珍しく、心配そうな声をかけてきた彼女


その言葉に甘えたい


……だけど



、



、



貴(いいよ、そうする)


僕は、皆を救いたいんだ

※目隠し157※リセット→←※目隠し155※偽りの幸せなど…

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す