【カゲプロ】世界を愛した少女の話"後編"【シンタロー】

※目隠し151※嘘だって思いたい ページ38

マリーside


……何で


何でAが鉄柱に突き刺さってるの


それに、彼処は私が先程まで立っていた場所


Aは私を庇って…？


白い世界が、Aを中心として赤く染まっていく


マ「ねぇ、返事をして！！」


どれだけ声をかけても、Aは返事をしてくれない


マ「ごめん…ごめんね
私のせいで……
私なんて…私なんていなかったら…」


そう言ってうつ向いた時だった


頬に、冷たい手が当てられる


顔を上げると、そこにはAがいた


顔は蒼白く、汗が伝っている


貴「そんな事言わないで」


貴「マリーがいなくなったら、僕も皆も悲しい
それに、僕はマリーのおかげでメカクシ団に出会えた
…この世界で生きる事が出来た」


貴「だから、だから自分を嫌わないで
自分が自分を嫌ったら、誰が自分を愛するの」


そう言った後に、血が混じった咳を出す


マ「喋っちゃダメ！」



、



、



、



「やめてやれよ女王様」

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