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※目隠し144※コノハの世界事情 ページ31

コノハside


ん……ここ、道路……?


じんわりと体に伝わる、アスファルトの熱


耳を塞ぎたくなるセミ達の大合唱


目を開け、ゆっくりと起き上がった


コ「……僕、いつの間に外に出たんだろ…?」


小首をかしげながらとりあえず辺りを見渡してみる


コ「あれは……公園?」


サッと見渡して目に入ったのが一つの公園だった


小さな公園だが、何故か目を離す事が出来ない


コ「行ってみようかな…?」


そう呟いて、ゆっくり歩いていくと、喋り声がした


しかも、何処かで聴いた事がある


なんとなく歩く速度を速める



公園の入り口に差し掛かると、丁度入り口の前にあるブランコに、二人の子供が座っていた


コ「ヒビヤと……ヒヨリ!?」


驚きすぎて、カサリと音を立ててしまった


その音でヒヨリが僕に気付く


何て答えればいいか迷っていると、ヒヨリが僕を押し抜けて道路に飛び出した


その姿が、"あの時"の姿と重なった


ハッと思い道路の先を見てみると、大きなトラックが走ってきていた


……このままじゃヒヨリが……


そう思い、ヒヨリに手を伸ばしたが手はヒヨリの体をすり抜けた


そんな……


??『ちょっと!あの子を助けないと!!』


何処かで声がした


コ「そんな事言われても……
僕の手はすり抜けちゃうから…」


僕の手は、陽炎みたいにユラユラ揺れて透き通っていた


??『…出来るか出来ないかじゃない
やるかやらないか…
動かなきゃ、何も始まんないよ』


コ「そ、そんな事言われても
僕だって何回も手を伸ばした
でも、いつだって手はすり抜けたんだ!!」


コ「……だからもう、駄目だよ」


僕が絶望的な声で言った


??『……君らしくない』


コ「え?」


??『いつもの君は何にだって一生懸命だった
諦める事なんてなかった
確かにおっとりしてて、他の人より動くのは遅いけど、でも、僕らはそんな君が大好きだった!!』


??『大丈夫だよ
君は一人じゃない
皆がついてる
……だから』


そこまで言われたら、後の言葉なんていらなかった


力強く走り出す


でも、この速さじゃ届かない


コ「……目が『醒める』」


呟くと、目が熱くなり、速度がグンと上がった


二つの小さな背中に向かって、思いっきり手を伸ばす


そして二人を守るように二人の前に立った


キィィィィィィ


耳をつんざくような音がして、目の前が真っ白になった


"もうだめだ"


そう思った時、誰かが僕達の目の前に立った


??「もう大丈夫」

※目隠し145※カゲロウデイズ←こんなサブタイ前にあったような…→←※目隠し143※DELETE



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御柑(プロフ) - えりなさん» おぉ!良かった…。(←オカンかよ) (2014年3月22日 15時) (レス) id: 08cd8bfd20 (このIDを非表示/違反報告)
えりな - 自称サド姫さん» 大丈夫!僕はまだ正常さ(`・ω・´)← (2014年2月9日 16時) (レス) id: 6777766e8f (このIDを非表示/違反報告)
自称サド姫 - えりなちゃんんんんん!?何があったぁ!! (2014年2月3日 20時) (レス) id: 08cd8bfd20 (このIDを非表示/違反報告)
えりな - シリアスシリアスシリアスシリアスシリアスシリアスシリアスシリアスシリアスシリアスシリアスシリアスシリアスシリアスシリアス(((((強制終了← (2014年2月3日 10時) (レス) id: 6777766e8f (このIDを非表示/違反報告)
えりな - 自称サド姫さん» おうww頑張れ! (2014年1月7日 12時) (レス) id: 07a7784aa3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御柑 | 作者ホームページ:ありません(´・ω・`)ショボーン  
作成日時:2013年10月20日 14時

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