【カゲプロ】世界を愛した少女の話"後編"【シンタロー】

※目隠し142※ノイズ ページ29

ズザザザザ…


私の前にある大画面は、もう外の風景を映しておらず、砂嵐のようなものが映っていた


私の涙も枯れ果てていた


…もう、どれほどの時間(ﾄｷ)が経ったことだろうか


彼女は、今どうなってるんだろう


私は、いつになればここから出れるんだろう


色んな疑問があるけど、何も考えられない


エ「私、このまま消えちゃうんですかね…」


独り言…のつもりで言った言葉だった


??『諦めるのは早いんじゃないかな？』


今までノイズ音しか聴こえなかったヘッドフォンから、声が聞こえてきた


エ「…誰だか知りませんけど、貴方には関係ないじゃないですか
……もう、ほっといてください」


きっと、この時の私は相当気がまいっていて、謎の声の事なんて気にならなかったのだろう


??『いや、関係なくはないよ』


私の消えそうな涙声に対し、謎の声は淡々とした口調で返してきた


エ「もう、いいよ…」


もう、謎の声に言葉を返すのも、皆のアイドルエネちゃん口調で話すのにも疲れてしまった


……にしても、何で今頃になってアレなんだろ…


悪夢でも、もっといいのがあった筈だ


エ「あんな悪夢見せるんなら、



、



、



、



せめて……遥に…会わせて欲しかった……」


??『……本当に会いたい？』

※目隠し143※DELETE→←※目隠し141※「あいつ」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す