【カゲプロ】世界を愛した少女の話"後編"【シンタロー】

※目隠し133※??? ページ18

暗い暗い部屋の中、無数のモニターが放つ淡い光だけが部屋を照らす


壁一面に、モニターがびっしりとはめこまれていた


モニターが映すものは、風景は違えど、全て、赤、青、白の三色だけに染められている


??「ｸｸｯ…」


そんな薄暗い部屋で、小さな嗤い声が響いた


嗤い声は、部屋の中央から聞こえてきた


部屋の中央には、ﾎﾟﾂﾝと一つ豪華な椅子が置いてある


そこには、全身黒ずくめの人間…いや、"蛇"が一匹いた


蛇はモニター画面が赤く染まる度に、さも愉快そうに嗤う


だが、ある一つのモニターに目を向け嗤い声を止めた


細められていた目が、大きく開いていく


??「なﾂ！なんで…」


驚いたような声を出し、ｶﾞﾀﾝｯと椅子を鳴らして立ち上がった


蛇が見つめるモニターの画面は、他の画面とは違い、全体的に黒く、黄色い糸のようなものがちらほらと見える


??「ｸｿｯ！
アイツ逃げやがったな…！」


蛇はそう呟くと、部屋から慌ただしく出ていこうとした


ドアに手をかけた時、後ろを一度振り返って、あのモニターをｷｯと睨んだ



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蛇が出ていった後、黒いモニターに、一瞬赤い目のようなものが光ったような気がした

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