【３】エイリア最強少女は世界１を求めて【FFI編】

第１２１話「道を塞ぐ者」 ページ32

私の後に続いては言ったのは円堂だった




３人で練習を続けると、次第に他の皆も入ってきた




意外と泥の特訓とは難しいもので、ドリブルもままならない。





貴方「ふむ、どうしたものかね」




ドリブルをつかないとなると……空中戦?





シュートも綱海の見る限り打ちづらそうだし…





こりゃ、やりがいありますね





私達はこの泥の特訓を決勝戦前日まで続けた





随分と泥の特訓に慣れてきた私たちは、以前よりもボールの扱いのレパートリーが増えた


そして泥がつかないようなパスの仕方を学んだ




泥の特訓は予想以上に困難を強いたけど、新しい特訓法だ



分かる




私、いまこの上なくレベルアップしてる…!!





練習時間が終了すると急いでお風呂へ直行



体についた泥を洗い流し、マネたちが少しでも洗いやすいようにと、ユニフォームの泥も洗い流す




決勝戦は明日…






(絶対勝つ…!!)






そう意気込んでクールダウンをしっかりと行い、食事を取って休息を取った







*






円堂「全員そろったな!」

貴方「監督と冬花ちゃんは先に行ってるんだっけ?」


秋「えぇ!」





バスに乗り込んで会場へ向かう私達





秋「勝てばFF世界大会に行けるのね!」




なんて秋は明るく言う



そうね、豪炎寺さえいなくならなければ嬉しい事だった




私だって喜んでた…けど



豪炎寺…






ｷｨｨｨｲｲｲｯｯｯ







貴方「わっ!!」


吹雪「大丈夫?Aちゃん!」

貴方「ありがとう吹雪…」






急停止をしたキャラバンの反動に、前のめりになった私を支えてくれた吹雪



一体何事かと思い、窓の外を見ると





貴方「(アイツら…!!)」





キャラバンの行く道を塞いでいたのは、前に道でからまれた不良グループ



確か唐須って名前で…飛鷹の知り合い






貴方「そこ、退いてくれないかな

貴方達に構っている時間なんて微塵もないの」



唐須「お!この間の女ジャン、この前は世話になったなぁ?」


綱海「A知り合い名のか!?」

貴方「まさか、こんなやつら知り合いなわけ

前に絡まれたことがあるだけ」






早くしないと、大事な試合が始まっちゃう


暴力沙汰になれば間違いなく、それを行った選手は出場権を剥奪される


でも今は…!!豪炎寺に試合をさせてあげたいんだ!!!







それに、いざとなれば私が犠牲に―…







飛鷹「お別れです、皆さん」


貴方「ぇ…」







飛鷹＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿?

第１２２話「友情」→←第１２０話「泥」

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