【３】エイリア最強少女は世界１を求めて【FFI編】

第１１７話「昔」 ページ28

円堂「A、一緒についてきてほしい所があるんだ」

貴女「ぇ…?」






それはこの日の練習を終え、夕食を済ませた後のことだった


少し休憩してから練習に行こうと思っていた私は、軽くストレッチを部屋で行っていた




円堂「一緒に響木さんの所に来てほしい」





そんな最中に円堂が部屋に訪れてきた


何かと思えば一緒に響木さんの所に来てほしいとのこと。




私が一緒に行って、何になるのかわからないけど




貴女「いいよ!」





円堂が少し、重い面持ちをしていたからOKを出した





そして雷雷軒にやってきた私たち




円堂は響木さんに今日届いた手紙を手渡した



響木さんはその手紙を受け取り、少したってから円堂に返す




円堂「響木監督…」




円堂の声に少し唸ってから




響木「はっきりするまで、言いたくはなかったんだが…」





そう口を開いた



勿論円堂はその言葉に食いつく





円堂「それじゃぁやっぱりじいちゃんは!」

響木「まだそうと決まったわけじゃない、大介さんらしい人がいると…噂を聞いただけでな」


円堂「……そうですか」

響木「まぁ、いずれわかる事だ
それより今は決勝戦に集中しろ」


円堂「…それともう一つ、その字

ずっと俺しか読めなかったのにAにも読めたんです」

響木「!!」


貴女「よ、読めたって…最後の『待ってる』くらいですけど」

円堂「でも一番読みにくい所、読み取れてた

どういうことかわかりますか??」






円堂の言葉に顔を歪めた響木さん



少しの間が空間を支配する





響木「決勝前に選手の心を乱すわけにはいかない」

貴女「…それ、どういうことですか」


響木「そのままの意味だ」

円堂「Aがこの字を読めることが、そんなに教えられない秘密があるってことなんですか?」

貴女「知らない方が、余計気になって集中できません」




私達の押しに、再び深い溜息をついた響木さんは






響木「混乱するんじゃないぞ…


風音、お前さんが大介さんの字を読めるのは









昔、大介さんのノートを読んでいたことがあるからだ」

第１１８話「会っていた」→←第１１６話「お兄ちゃん?!」

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