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5話 ページ8

ユウside IN 鏡の間





エース「よぉし、準備OK〜」


ユウ「確認だけど、尖ったものは持ってきてないよね?」


デュース「あぁ、問題ない」


エース「それじゃあ行きますか!」



掃除道具を片手に、僕達は闇の鏡を使い〈眠りの間〉へと向かった。









___目を開けた先には、白い扉がぽつんと立っていた。



ユウ「ここが〈眠りの間〉……」



何の変哲もない扉にそっと手を当て、ゆっくりと開けると、ギィィ……と軋む音がする。



余程長い間開けられていなかったのだろう、中に入ると真っ先に目に入るのは……



エース「うぅわっ…すっげー埃だらけじゃん」


グリム「学園長の奴、本当に毎年掃除してたのか?」



この埃の溜まりようを見ると、辺り一面雪が積もったように真っ白で、グリムの言う通りとても毎年掃除してる様には見えない。



デュース「1年掃除していないにしても、汚過ぎるな…」


ユウ「学園長って掃除苦手なのかな?」


グリム「人にやらせるくらいなんだから、きっと魔法を使わないとろくに掃除も出来なさそうなんだゾ…」



グリムは埃を立てないように部屋に入り、辺りを見回す。



〈眠りの間〉と言うだけあって、学園内にもかかわらず部屋の中は物音一つしない。



まるで本当に、眠っているかのようだ。



エース「っていうか凄いな、スカラビア寮の宝物庫かここは……」



眠りの間は僕達の住む寮の一室程度の質素な広さに似合わず、絢爛豪華な調度品や見たことの無い魔法具などが所狭しと置かれていた。



改めて部屋の様子を見たエースが呟いた言葉に、僕達は頷く。



エース「日没まであまり時間が無いし、魔法で掃除するか」


デュース「そうだな……じゃあ俺達は照明や家具に積もった埃を取ろう」


グリム「俺様の魔法でピッカピカにしてやるんだゾ!」


ユウ「じゃあ僕は小物とか窓を拭いてるね」



そうして各々役割を決め、眠りの間の掃除に取り掛かった。









日没まで残り……1時間半。









“その時”は刻一刻と迫ってきている。

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Rin(プロフ) - 続きが楽しみです 更新頑張って下さい (2023年4月20日 2時) (レス) id: a3128229fd (このIDを非表示/違反報告)
出雲(元あやりん) - 若様ァァァ!若様と誓いしていたなんて。おっし若様、アタシと結婚しまs((若様好きすぎて暴走してしまった。すk(((殴。すいません面白いですし、好きです (2021年10月22日 21時) (レス) @page21 id: afcb507146 (このIDを非表示/違反報告)
三月アリス  - めっちゃ好きです!マレウス様かわいい! (2020年9月7日 10時) (レス) id: 742f423e47 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 続き気になります。更新頑張ってください (2020年9月3日 17時) (レス) id: ba2a71100d (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - え?めっちゃ好きです!!更新楽しみに待ってます! (2020年8月20日 17時) (レス) id: 61644e4b7a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:毘張 | 作成日時:2020年7月30日 1時

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