今日の相談「噂の」 ページ4
『はあぁぁぁ……』
椚「溜息が大きいですよ。」
『そりゃ溜息も大きくなるでしょ！！』
椚「学院の机を乱暴に叩かないでください。」
『臣くん冷たい！』
学院の自分のデスクには、何度見ても書類が積まれている。ESとの二足のわらじになったのだから、少しくらい減らしてくれたって良い気がする。良い気がする！！
佐賀美「おーい、A〜。お前にお客さん〜。」
『はいはーい。すぐ行くから陣くんちょっとお話してて〜！』
机上に散らばった書類をざっくり纏め、粗方片付いた所で、おなじみ相談室の鍵を片手に陣くんの元へと急いだ。
佐賀美「お、来たか。じゃーな、一年生〜。」
去り際、「頑張れよ」なんて言いながら彼の頭を撫でた陣くんは、そそくさと自分のデスクへ戻ってしまった。職員室のドアを閉め、待っていたお客さんとやらを振り向けば、そこには瞳をキラキラさせた可愛らしい一年生がいた。
白樺色の髪の、綺麗な子だった。
『初めまして。一年生だよね？私は小野禾A。スクールカウンセラーやってるの。君は？』
藍良「は、はは初めまして！おれ、白鳥藍良って言います！スタプロのALKALOIDってユニット所属で、クラスは1−Aです！」
『お、おぉ…白鳥くんね。君、元気だねぇ。』
相談室への道すがら、自己紹介をお互い済ませれば、彼がES所属のアイドルという事を知った。もしかしたら、いつか彼のユニットにも顔を出すかも知れないな、と思いながら、相談室の鍵を開けた。
室内へと「どうぞ、」と促せば、彼は物珍しそうにキョロキョロしながら足を踏み入れた。「わあぁぁ〜！！」なんて感嘆の声を上げながら。
藍良「ここが、A先生の相談室…！あの相談室…！」
『ちょっと待って。あの、ってなに…？！』
藍良「あれ、先生知らないの？噂になってるんだよォ、ここ。」
『どんな？！』
藍良「ここに来れば、どんな悩みも解決出来る！誰でもハッピーになれちゃう！って！」
『えぇ…カウンセラー冥利に尽きるようななんか違うような…』
例にもよって冷蔵庫に収納されているペットボトルの紅茶を取り出し、二人分注いでいる間。白鳥くんはこれでもかと言うほどに相談室を見て回っていた。
私は机にお茶を置き、今もまだ相談室を見て回る彼に、椅子に座りながら問いかけた。
『それで？私を呼んだ理由は？』
藍良「！！…へへ、先生はなんでもお見通しなんだね。」
彼は、恥ずかしそうにはにかんだ。
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夜透田 流(プロフ) - 勿忘草色の蜜蜂さん» ありがとうございます！HiMERUくんキャラを掴みきれてなかった自覚があったので、そう感じて頂けて嬉しいです！ (2022年4月14日 20時) (
レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草色の蜜蜂 - ひめる様ぁ…！すっごくよかったです！作者様ありがとうございます！ (2022年4月13日 20時) (レス) @page12 id: e814718385 (このIDを非表示/違反報告)
夜透田 流(プロフ) - moekaさん» コメントありがとうございます。現在作者の多忙につき、なかなか更新が出来ない状態となってしまい、今に至ります。本当に少しづつですが、下書きを進めていますので気長にお待ち頂けると幸いです。これからもよろしくお願いします。 (2021年10月18日 15時) (レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しく思います。楽しみに待ってます。 (2021年10月13日 3時) (レス) id: e9f0e4b4b1 (このIDを非表示/違反報告)
夜透田 流(プロフ) - しいなさん» コメントありがとうございます！コロナ禍ということもあり、大学生活が忙しく中々時間が取れず更新を止めておりました…少しずつでも進めていきますので、これからもよろしくお願いします！ (2021年4月29日 22時) (レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜透田 流 | 作成日時：2020年3月23日 14時
