今日の相談「ほんの少し」 ページ12
〜アニメ大好き！九喇嘛朱雀♪さんリクエスト〜
日和「ねぇちょっと！Aちゃん聞いてる？！」
『あなた本当に初対面？？』
日和「ぼくはメディアでよくAちゃんを見ていたからね。初対面では無いね！」
『一方的に初対面じゃないだけじゃん…』
むすっ、という効果音がピッタリ似合いそうに、頬を不満そうに膨らませ、彼、巴日和は私の正面に腰を下ろしている。
ここはESの私のデスク。巴くんもとい、日和くん(会話早々に直された)は、私の目の前のデスクに勝手に座っている。
日和「というか。Aちゃんも今日は何だか冷たいね？ぼくが何かしたのかな？」
『いや知らないから…私とあなた、初対面だから…冷たいとか無いから…』
日和「もうっ、元気を出して！Aちゃん！無駄に落ち込むのは悪い日和！」
『あんたの所為でしょ…』
一方的にマシンガントークをかます日和くんだが、私を尋ねたのはやはり、悩みがあるかららしい。どこからか、夢ノ咲でカウンセラーをしている事が彼に伝わったらしく、今はESのアイドルカウンセラーをやっている事もあってか、相談を持ち掛けられたのだ。
『それで。日和くんは、今日はどうしたの？』
日和「なんだかお医者さんみたいだね！」
『…帰ろうかな。』
日和「あはは、そんな事言って、ちゃんと聞く姿勢になってくれる所が優しいね。」
心底嬉しそうに笑う彼は、悩みなんて縁もなさそうに見えた。
だが、彼に耳を傾けたまま少し待てば、彼はふっ、と瞳に影を落とし、ぽつりぽつりと話し始めた。なんでも、最近何処と無く周りの皆が冷たい気がするのだとか。そうして、何となく居心地が悪くなり、避けがちになっている自分を責めていた。
日和「分かってはいるのだけどね。でも、ぼくは少しワガママな所がある…と、思うからね。本当にぼくに愛想が尽きたなら、ぼくは離れるべきだと思ってね。」
眉を下げ、力無く笑みを零す彼の頭を、少々乱雑に、わしゃわしゃと効果音が付きそうな程に撫でてやる。そうしてやると、彼はそんな雑な扱いを殆どされて来なかったからなのだろう、驚いたように目を見開いて、彼の隣に回った私を見上げた。
『本当に愛想を尽かしてたら、あぁやって迎えに来ないと思うけど。』
日和「え？」
私の視線の先には、息を切らした漣くん。
そんな彼と私とを交互に見て、日和くんは、嬉しそうに照れたように笑ってみせた。
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夜透田 流(プロフ) - 勿忘草色の蜜蜂さん» ありがとうございます！HiMERUくんキャラを掴みきれてなかった自覚があったので、そう感じて頂けて嬉しいです！ (2022年4月14日 20時) (
レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
勿忘草色の蜜蜂 - ひめる様ぁ…！すっごくよかったです！作者様ありがとうございます！ (2022年4月13日 20時) (レス) @page12 id: e814718385 (このIDを非表示/違反報告)
夜透田 流(プロフ) - moekaさん» コメントありがとうございます。現在作者の多忙につき、なかなか更新が出来ない状態となってしまい、今に至ります。本当に少しづつですが、下書きを進めていますので気長にお待ち頂けると幸いです。これからもよろしくお願いします。 (2021年10月18日 15時) (レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しく思います。楽しみに待ってます。 (2021年10月13日 3時) (レス) id: e9f0e4b4b1 (このIDを非表示/違反報告)
夜透田 流(プロフ) - しいなさん» コメントありがとうございます！コロナ禍ということもあり、大学生活が忙しく中々時間が取れず更新を止めておりました…少しずつでも進めていきますので、これからもよろしくお願いします！ (2021年4月29日 22時) (レス) id: d6a7ece567 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜透田 流 | 作成日時：2020年3月23日 14時
