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怪盗、吸血される。の巻 ページ28

朔間凛月side


『ぅん?』

凛月「だから血。血ちょーだい。」




バサバサバサッ、と大きな音を立ててAは大量の五線譜を落とした。
その顔は驚きに満ちている。

俺は、再度同じことを言った。




凛月「ねぇA?ちょーだい。」

『え、あ、その、凛月…?』




落ちた五線譜には筆箱やらなんやらが乗り、風に飛ばされる心配もあまりない。
俺は一歩だけAに近づいた。
それと共に同じく一歩下がるA。




凛月「ねーぇ。ちょーだいってば〜。」

『い、いや、その、凛月…!』

凛月「もう、焦れったいなぁ。」




焦れったくなった俺は、ぐいっとAの腕を引っ張り、俺の後ろの壁に押し付けた。
彼女の両手を頭上で片手で壁に縫い付ける。




『ちょ、凛月!何をッ…!』

凛月「だーかーらー、血、貰うの…♪」




エッちゃんと同じように、サラサラの髪を片方に寄せ、Aの白い首元に牙を近づける。




凛月「わぁ、美味しそ…♪いただきま〜す♪」




かぷっ、とAの白い首元に牙を立てる。
それと同時にAから「んっ」と可愛らしい声が漏れる。




『っ…ん、ぁ…り、つッ…』

凛月「んっ、はぁっ……あっま…」




涙目で息の荒いA。
何処と無く、色っぽい。
俺だって、吸血鬼やらアイドルの前に、健全な男子高校生だ。

俺は生唾を飲み込んで、再度Aに手を伸ばした。




凛月「…A、色っぽ〜い…♪」

『っ…』

凛月「ふふっ、可愛い…♪」




俺が、もう一度Aに牙を立てようとしたその時。

すぐ横の屋上の扉か開けられた。
開けたのは…




凛月「あ、ま〜くん。」

真緒「あ、ま〜くん、じゃねぇよ!何やってんだよ?!」




そう、衣更真緒ことま〜くんだった。
え?逆?
知らなぁい…♪

俺はAから手を離し、その場に立った。
目の前のま〜くんは少しだけだけどご立腹のようだ。




真緒「ったく、何やってんだよ。」

凛月「だってま〜くん血くれないんだもん。」

真緒「可愛くねーよ。」←

凛月「Aがやった方が何倍も可愛い。」←

『??』

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つー(プロフ) - 星矢さん» 了解です( ̄^ ̄ゞ(笑) (2017年8月25日 15時) (レス) id: 7e93439824 (このIDを非表示/違反報告)
星矢(プロフ) - つーさん» あ、察しちゃいましたか…心の中に秘めておいてくださいww (2017年8月25日 14時) (レス) id: 83b255e42e (このIDを非表示/違反報告)
つー(プロフ) - あ…(察し) (2017年8月25日 14時) (レス) id: 7e93439824 (このIDを非表示/違反報告)
星矢(プロフ) - つーさん» ありがとうございます!!これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2017年8月14日 15時) (レス) id: 83b255e42e (このIDを非表示/違反報告)
つー(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2017年8月14日 15時) (レス) id: 79098033ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星矢 | 作成日時:2017年8月13日 20時

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