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怪盗、久々の登場。の巻 ページ16

天祥院Aside


やぁ諸君!
僕は天祥院A。
今はなんかどっかの地下室に捕まっているのだよ!←
危機感?そんなものどこかに捨てて来たのだよ。

シン…とした地下室に扉を開ける音が響く。
地下室に入って来たのはあおいだった。

あおいは、僕の目の前に今日の昼食を置く。




あおい「さ、昼食にございますよ。きちんと食べてくださいね、お嬢様。」




そう無機質な目を僕に向けるあおい。
僕はあおいを見た後、あおいからできるだけ遠くに離れた。




あおい「…お嬢様。」

『食べるわけないだろう。』

あおい「そのままでは、またお倒れになりますよ。」

『この前僕が倒れたのは誰のせいだと思っているのかね?君のせいだろう?そろそろ学習したまえ。』




あおいは暫く僕を見た後、溜息を吐き目の前の昼食を一口、口に含んだ。

しっかりと咀嚼した後、飲み込んでから口を開いた。




あおい「…これでよろしいですか?我儘なお嬢様。」




皮肉たっぷりの視線を僕にぶつける。

僕はふっと笑ってみせた。
まるで、こんな状況なんて余裕だ、とでも言うように。




『君も良い目をするようになったね。良いだろう。僕もそのご飯を頂こう。下がりたまえ。』

あおい「…捕まっている分際で、よくそんな偉そうな口が叩けますね。」

『おや。だって、君は僕よりも下の人間だろう?当たり前なのだよ。』




にっこりと清々しいほどの笑顔を見せた。

はずだった。




あおい「まったく…怖いなら怖いなりの態度ってものをとったらどうです?強がりが。」




あおいは、そう吐き捨てて出て行った。

バレていた。
貼り付けていた笑顔が剥がれる。
1つ、2つ、と地下室の床に染みが出来ていく。




『…ッ…レオ…凛月ッ…皆…!助けて、よッ…このままじゃ、私ッ…』




涙とともに出た言葉は僕らしくない弱々しいものだった。





あおい/A「『死んでしまいそう』」

怪盗、麗也と再会する。の巻→←怪盗、ネタが尽きてきた。の巻



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つー(プロフ) - 星矢さん» 了解です( ̄^ ̄ゞ(笑) (2017年8月25日 15時) (レス) id: 7e93439824 (このIDを非表示/違反報告)
星矢(プロフ) - つーさん» あ、察しちゃいましたか…心の中に秘めておいてくださいww (2017年8月25日 14時) (レス) id: 83b255e42e (このIDを非表示/違反報告)
つー(プロフ) - あ…(察し) (2017年8月25日 14時) (レス) id: 7e93439824 (このIDを非表示/違反報告)
星矢(プロフ) - つーさん» ありがとうございます!!これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2017年8月14日 15時) (レス) id: 83b255e42e (このIDを非表示/違反報告)
つー(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2017年8月14日 15時) (レス) id: 79098033ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星矢 | 作成日時:2017年8月13日 20時

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