驚くべき私的な事実 ページ9
翌日、私は学校へ少し早く言った
普段ならこんな事はしないが、気まぐれで、日直の手伝いに行こうと思ったからだ
部活も入っていない私は、これぐらいの事はと中一の頃はよく行っていたのだが、最近は行くことが少なくなっていた
飽きてしまったというのもあるが、これは私がしていいのだろうかと思い始めていたのだ
学級委員でもない私が、そんな事をする権利はないし、義務もない
それならまぁ、行かなくても支障はないなと思い、行く回数をかなり減らしていたのだ
だから、今日も行こうとは思っていなかったのだが、昨日はあまりにもよく眠れなかったため、早く起きてしまった
だから、どうせならクラスに貢献しに行くかというノリで、学校に来たのだ
私の所属するクラスは、三階の一番左に位置する
そこに向かい、足を一歩ずつ進めていき、扉をガラガラと開けた
するとそこに、恐らく今日の日直の、女子生徒が立っていた
黒髪のショートで、右目の下辺りにほくろがある
丁度黒板を消していたところらしく、ドアを開けた時、黒板消しを黒板につけていた
相手がどう対応したらいいのだろうと困った表情をしていたので、こちらからわけを説明することになった
「えーっと…私は、染谷紗夜花っていいます。
ちょっと、日直の手伝いに行こうかなーと思って…」
そう言うと、相手は少し不思議そうにして、箒を取って私に渡した
「それなら、箒をしてくれませんか?丁度人がいなかったので…」
随分とあっさりしているなーとは思ったが、口には出さず、箒を受け取った
それから私達は、黙々と掃除をしていた
どちらも最低限の会話だけして、必要以上に喋らなかった
さすがにこの状況はきつい
よく知りもしない子といること自体私にはレベル高いし、しかもただ箒をし続けるこの状況はきつい
そう思った私は、しびれを切らし、相手に話しかけた
「あ、あの!名前、聞いてもいいですか?」
「…菅原琥珀です。あんまり一年では目立ったことしていないので、知らないと思いますけど」
「菅原さん…ですか。私の名前は」
「染谷紗夜花さんですよね。知ってますよ」
「えっ」
まさか自分の名前を知られていたのかと思い、驚きで目を丸くしていたら、相手はこちらに向き直って、話し始めた
「多分、この学年の大体の人は知ってますよ。あなた、自覚ないっぽいですけど、超目立ってますから」
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月兎 - kazさん» ありがとうこざいます。私はいつも、自分がどんな作品があったら面白いかと思って話を作っています。技術的な面でしたら、あまり文末表現が同じにならないように注意しています。 (2019年4月14日 22時) (レス) id: bc3aac3492 (このIDを非表示/違反報告)
kaz - 良かったです。私も作品を作ろうと思っています。やり方を教えてください。 (2019年4月14日 13時) (レス) id: 02c88d0728 (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - 紺さん» まだまだ未熟ですが、これからも頑張ります!ありがとうこざいます! (2019年4月14日 10時) (レス) id: bc3aac3492 (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - 愛さん» この話は、簡単に言えばアーヤ達の時系列から何年か後の物語です。ですが、若武達もきちんと物語に参戦するシナリオを考えているので、公式キャラもきちんと出ます。 (2019年4月14日 9時) (レス) id: bc3aac3492 (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - 結愛さん» そう言って頂けると元気が出ます!これからもよろしくお願いします! (2019年4月14日 9時) (レス) id: bc3aac3492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月兎 | 作成日時:2019年4月7日 19時