瀬名泉 ページ4
「……何してんの？」
「よっ、泉くん。私が掃除以外にしてることってある？」
ないけどさぁ、と返して彼女を見る
良い年した女とは思えない、つなぎに軍手姿
…ほんと、何でこんな人に惚れたんだろ
「草むしりなんて、掃除と関係ないんじゃないのぉ？」
「学院を綺麗にするって目的で考えたら、十分掃除だろ〜。案外楽しいよ、草むしり。泉くんもやる？」
「やるわけないじゃん」
だよねー。なんて笑う彼女を見て、イライラする
いったい何人の男にその笑顔を見せているんだろう
その笑顔を見せるのは俺だけで良いのに
…なんて、自分らしくもない
俺がゆうくん以外の人間を綺麗だって思う日が来るとは、夢にも思ってなかったんだから
「っと、この辺はもう終わったし違うところやりに行くかー」
「精々頑張りなよねぇ。俺が通ってる学院が汚れてるとかあり得ないから〜」
ああ、なんでこんな言葉が出てくるんだろ
そもそも相手の方が年上なのにさぁ……自分の性格が嫌になってくる
でも、彼女は嫌な顔ひとつ見せずに微笑む
……確か、俺はこの邪気を感じさせない笑顔に惹かれたんだよね〜
「そうだねぇ。綺麗な泉くんがいるんだから学院も綺麗にしないとな！」
そう立ち上がると、軍手を取った方の手で俺の頭をポン、と叩いた
「んじゃ、泉くんも頑張りなよ〜」
「……なんなのあれ。ほんっと、チョ〜うざぁい」
あんなの、反則でしょ
俺は熱くなった顔を腕で抑え、雑草がなくなっているその場にしゃがみこんだ
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衣坂 焔(プロフ) - 猫は寝るよ(Lv12)(見習い魔法使い)さん» ありがとうございます！流石だなんて…いやあそれほどでも(((冗談です このような文才でよければじゃんじゃん吸い取ってください！！(私の方こそ変な文で申し訳ないです) (2017年10月8日 21時) (
レス) id: bfdfcc19c6 (このIDを非表示/違反報告)
猫は寝るよ(Lv12)(見習い魔法使い) - この作品とても面白いですね！！流石です！早速評価しました！！その文才分けてほしいくらいです！！(なんか変な文でごめんなさい！) (2017年10月8日 16時) (レス) id: 898af4b90d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：衣坂 焔 | 作成日時：2017年5月26日 18時
