続・ようこそ！！青蘭高校へ！！ 【 ２２ 】

譲らない主張 ページ22

２人がケンカをしなくなった。


ほっと一安心。


でも、２人に一体 何があったんだろう…


１週間眠ってるうちに皆にもいろいろあったんだろうな…


伊吹には怒られたけど、やはり私が悪いんじゃないかって思ってしまう。


だって…


私さえ 自己暗示なんかかけなければ こんなことにはならなかったと思うから。


ごめんね… 皆…


コンコン。


ん？


「A〜 」
あ！！

「具合 どうだ〜？」
お父さん！！


お父さんとお母さんが一緒に病室に入ってきた。


「うん、大丈夫だよ」
目の前の椅子に座った。

「… ん、良かったよ… 」
私の手を握った。


力強く あたたかい 父の手。


「ごめんね、心配かけて」
ごめんなさい…

「お前は、本当に… いろいろしてくれる」
うっ…

「怪我はするし… 迷子になるし… 忘れるし… 」
ううっ…

「おまけに今回は、爆睡」
うううっ…


ケガ… 看板事件。

迷子… 別荘事件。

忘れる… 記憶喪失。


今回は… 一番最低の低体温症の昏睡。


「どうして… こう 落ち着きがないのかな？」
ううっ…

「洋子さんも結構すごいけど… お前はそれ以上」
へ？


お… お母さん？？


「何言ってるのよ！『結構』って何よ！！」
わ！わ！

「よく言うよ… 迷子や鈍感は、お前譲りだろうが… 」
鈍感って…


それって…


「にぶちんは、おばさん譲りだったのか… へぇ〜… 」
廉耶が感心していた。


「違うわよ！それは竜じゃない！！」

「そうだって！俺に似ているのは 料理のセンスだけだ！！」


お互い譲らない主張…


「でも、自己暗示はあなただと思うわ！！」
え？

「聞いて！A！！」
？？？

「お父さんたらね！私が初恋なのよ！！」
へ？へ？


は！？初恋！？


「なっ！？何を言い出すんだ！！このバカ！！」
そうなの！？お父さん！？

「そうじゃない！私のこと一目惚れだったくせに！！」
おおお！！


お父さんが真っ赤だ！！


「わけのわからないアプローチしたくっ… むがむが… ！！」
お父さんがお母さんの口を塞いだ。


「むーーー！！」

「余計なこと言うんじゃ… 」


ガタッ…


「何してるんすか… 竜也さん？」
え…

「あ、久利生さん」
あ…


先生だ…


「相変わらず いちゃいちゃっすね、竜也さんたちは。あははは」


先生は笑いながら入ってきた。


その後すぐに裕にぃと藤原先生も入ってきた。

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