梶井 基次郎 ページ15
今、僕の目の前には一人の少女。
綺麗な黒髪の乙女。
嗚呼、そうだ。
「子守なぞする暇などないのに…………」
机に突っ伏す。
しかし、彼女は僕のことなど気にする様子もなく、只、カチャカチャとフォークが皿にこすれる音が響く。
…………なんでこうなったんだっけ。
確か首領が預かってきた子の１人で、その預かった当人はエリス嬢と買い物。
…………ちゃんと面倒見てくれよ！
「お代わり」
「其処にあるから…………」
なにもしていないのに精神的に疲れる。
大体子どもは苦手なんだ。
首領みたいにロリk…………いや、何も。
「…………美味しいか？」
「甘い」
「…………もしかして、ケーキとか初めて？」
小さく頷く。
「甘いの、贅沢だった。お米も、少しだけ」
それを聞いて納得がいった。
…………孤児か。
いつか、孤児を集めて養っていた組織構成員がいた。
そいつの真似事みたいなものだろうか。
「あ、おい、口元ついてるぞ」
「？」
白く唇を彩るクリームに目が吸い寄せられた。
ちろりと赤い舌が覗き、懸命にクリームを舐めとろうとする。
…………餓鬼のくせに色っぽい真似しやがる。
「取ってやる」
但し口でな。
言ってすぐに顔を寄せる。
クリームを舐めとって、彼女の口に押し込む。
…………小さな口。
「せっかくの甘いの、もったいないだろ？」
「もっと欲しいか？…………求めろよ」
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
梶井「評価おねがいします。」(真面目)
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青鯖ぷりん - 久ちゃぁぁん…高評価するぅぅ‥！ (10月17日 21時) (
レス) @page11 id: 496914e067 (このIDを非表示/違反報告)
琴音 - だざいさぁぁんさいこぉ！ (10月8日 6時) (レス) @page5 id: dfae0f9c2a (このIDを非表示/違反報告)
ゆかりん - フランシスさんすこ (9月15日 22時) (レス) @page23 id: 5c0b36b6f1 (このIDを非表示/違反報告)
猫助 - 最高です！ (8月16日 23時) (レス) @page4 id: 0088b760fa (このIDを非表示/違反報告)
千羽鶴 - 梶井さーん！ドSなとこも好き！違うバージョン梶井さんも見たい (6月18日 23時) (レス) @page15 id: ecb3ef0346 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：久田 螺々亜 | 作成日時：2016年4月8日 21時
