四話 ページ6
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おれの言葉にピクリとリーダーの眉が動く。
「まさか仲間を殺したりはしないよな？」
『あ？仲間？おれは確かに暁の一員だが、お前らを仲間だと思ったことはない。おれはおれの夢が叶えられれば良いだけだ。それを邪魔するなら容赦なく殺す。』
そう言い終えたと同時に両者共に、手を前につき出す。
「残念だクサギ。」
『なにを信用してたんだか知らんが、おれも残念だ。リーダーがおれの夢を邪魔しなければ良かったのにな。』
「『神羅天征！』」
お互いの周りの瓦礫が次々と吹っ飛んでいく。
おれのつき出された手にはリーダーの術の圧力を感じる。
『……！』
ジャリッと砂の音が自分の足元からして見ると、おれの足が少しだけ後ろに下がっていた。
『…チッ！まだ使いなれてないか。』
確かにおれは見ただけで他人の術をいとも簡単に操ることができる。
この、コピー能力はカカシと比べるとおれの方が上だがまだこの術を使いこなしてないゆえにリーダーに威力では負けているのだ。
だが、おれがこの能力を使いこなせるのは時間の問題。
それにコピーして使える分、この能力のデメリットにも気付きやすい。
『リーダー…この術にも多少のインターバルがあるようだな。あんたがどんな術を使おうと、おれはコピーし、デメリットを見つける…おれの勝ちだ。』
おれの言葉にスッとリーダーの手が下ろされる。
「いや…お前と戦る気はない。ちょっとした時間稼ぎのつもりが逆効果だった。とはいえ、お前をほっとくわけにもいかない。」
そう言うと、ボフンと煙が上がりもう一体、ペインが現れる。
「この二人と遊んでいろ…なに、すぐ終わる。ま…負傷者を庇いながらどれほど戦えるか分からないがな。」
そう言うとリーダーは去って行き、おれとカカシと二人のペインが残された。
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作者名：E | 作成日時：2019年5月6日 13時
