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半端じゃない強さ ページ49

予想はしていたけれど、お母さんとラグラージの強さは半端じゃない。ここはもう、やるしかない。

「ツドキ、もう一度、心を一つにしよう」

ハイドロポンプをなんとか耐えたツドキは大きくうなずき、私と心を重ねた。

「目覚めよ、キズナの力!
スペシャルフォース・マインドコンバイン!!」

目映い光がツドキを包み込む。ツドキの姿がみるみる変化して、力が最大限に引き出せるようになる。

「ツドキ、はどうだん!」

二人で一つのはどうだんを作り出す。空を飛び回り、どこから来るのか予想がつかないようにして、ラグラージに撃ち込む。
見事命中し、ラグラージが少しバランスを崩す。お母さんのラグラージにしてはかなりのダメージを食らっている。

「来たわね! それならこっちも黙っていられないわ!
潮騒の鼓動、この地に響かせ!
ラグラージ、メガシンカ!!」

お母さんの左手親指の指輪が煌めき、ラグラージと強い力で結ばれる。ラグラージは姿を変え、威勢良く吼えた。

「ラグラージ、こごえるかぜよ!」

「ツドキ、まもる!」

ここは一旦守りきろう。そしてこの風が止んだら……!

「ツドキ!!」

ツドキはアクロバティックな動きでラグラージの後ろに回り込む。私が十字を切ると、ツドキも十字を切り、エアスラッシュを放つ。

「ラグラージ、じしん!」

エアスラッシュが当たる前にラグラージはじしんを繰り出した。地面が激しく揺れ動き、盛り上がった土がエアスラッシュからラグラージを守る。

「振り返ってこごえるかぜ!」

「かわしてツドキ!」

ツドキは素早くその場から離れたが、こごえるかぜに追いつかれた。右の翼が凍てついてひどく痛み、地面に不時着する。私の右腕も連動して痛みを感じる。

「もうクライマックスかしら? ラグラージ、ハイドロポンプ!!」

嫌だ。ここで終わりになんてしたくない。痛む右腕を無理やり前に突き出して、対抗する。

「ツドキ、はどうだんっ!!!」

地に伏しても、翼を前に突き出し、波動の弾を作る。絶対に負けるもんか。その思いが波動を強めた。
気づけば私たちのはどうだんは急激に大きくなり、ハイドロポンプを取り込むまでになった。その大きさは、アランと戦ったときと同じくらい。

「いけええええええええ!!!」

体が痛むのも厭わずに、私たちは全力はどうだんを撃った。巨大なはどうだんはラグラージに向かう。

それでも、ラグラージは傷一つなかった。
途中ではどうだんが消滅したのだ。

「なんで……」

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設定タグ:ポケモンXY , アラン , 長編   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:頂志桜 | 作成日時:2019年7月31日 20時

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