【最強メガシンカ】世界でいちばん頑張っている君に～～18th Singularity～～【ポケモンXY特別編】 (ページ42)

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高い壁ページ42

アステには悪いが、容赦なくブラストバーンを決めさせてもらった。

「ビクティニ、戦闘不能！」

「……強い……！」

Aが驚きで瞳を震わす。

「リザードンの強さは、お前もよく知っているはずだろ？」

俺が尋ねると、Aは首を横に振った。

「確かによく知っている、つもりでした。だけど、観客席で見て分析しているだけで、本当の強さは実感できていなかったようですね。アステをこんな短時間で倒すなんて……。予想以上です」

Aはアステを抱き上げ、感謝を伝えてボールに戻した。

「予想以上に高い壁……」

Aは顔を俯かせる。アステの敗北がそれほど堪えているのか？

「だからこそ、楽しい……！ですよね！アラン！！」

Aは顔をぱっと上げて、曇りのない笑顔を向けた。
ふっと笑う。ああ、こいつはそういう奴だ。

「ああ。俺も……最高に楽しいよ！」

Aも俺と同じようにふっと笑って、ボールを手に取る。

「師弟対決だよ！ラル！！」

「ヌンゴっ！」

そうか、ラルはヌメイルからヌメルゴンに進化していたんだな。
かつてヌメラだったラルに戦い方を教え、共に戦ったリザードン。ここに来て、進化した弟子と対決する。

「師匠の威厳を見せるぞ！リザードン、かえんほうしゃ！」

「りゅうのはどう！！」

再び真っ向から対立する。見事に互角で、フィールドの中央がエネルギーに耐えきれずに爆発した。リザードンと互角になるとは……！

「ラル、どくどく！」

状態異常にさせる作戦か。

「リザードン、振り払え！！」

どくどくにかかったリザードンが翼を一振りすると、すぐに解毒された。残念だったなA。

「な……！？」

Aとラルが動揺する。チャンスだ。

「今だリザードン、ブラストバーン！！」

「がまん！！」

リザードンの渾身のブラストバーンはがまん状態のラルにヒットした。
俺もリザードンも、さすがに堪え切れないだろうと思っていたが、ラルはまだ立ち続けていた。

「解き放って！！」

「ヌンゴォォォォォォ！！」

リザードンのブラストバーンが二倍になって返ってくる。これは危ない。

「飛べリザードン！」

強大な光線をギリギリで飛び避け、リザードンはラルの元に向かう。

「ドラゴンクローだ！！」

「ラル、ヘドロばくだん！！」

リザードンはヘドロばくだんをも切り裂き、フィールドにヘドロを撒き散らして、ラルに襲いかかった。

「ヌメルゴン、戦闘不能！！」

師弟対決の結果は師匠の勝利だった。