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テクニカルに ページ34

まばゆい光が収まって、レイアとキリキザンの姿が見えた。ふらっとよろめき、倒れたのは……レイア。

「マンムー戦闘不能!」

どうやらアイアンヘッドをもろに喰らっていたようだ。しかし、キリキザンの方もだいちのちからのダメージを受けている。十分頑張ってくれたよ。

「ありがとう、レイア。ゆっくり休んでね」

モンスターボールに戻して、アランの方を見る。

「スピードがあれば、決定打を出すことができるのも確かだぞ」

「く……」

悔しいけど、それもそうだ。そして、この負けはアランが本気でぶつかってきてくれているという証拠。より燃えるよ。

「なら、この子はどう!? ディッフェ!」

テクニックで攻めていく。

「面白い……ああ、存分に楽しませてくれ!」


「キリキザン、でんじは!」

「ディッフェ、いわなだれ!」

弱い電気がディッフェの体を通る前に、いわなだれで壁を作る。岩で電気がシャットアウトされた。

「ディッフェ、跳んで!」

そして降ってきた岩を足場に、滑ることなくキリキザンのもとに飛び込んでいく。

「キリキザン、アイアンヘッド!」

そうくると思っていたよ、アラン。

「からにこもる!」

ディッフェは首と手足を引っ込め、防御体勢に入った。その状態でアイアンヘッドを受けたものだから、ディッフェはまるでアイスホッケーのパックのような動きをした。解けているフィールドの雪がディッフェの動きをサポートする。さらに、いわなだれで積もった岩にディッフェがぶつかって、予測困難な動きになった。

「素早い上に、予測ができない……」

アランが困惑し始める。よし。

「ディッフェ、いわなだれ!」

フィールドを滑りながら、いわなだれを繰り出す。

「キリキザン、かわしてでんじは!」

キリキザンは素早くかわしたが、でんじはは当てられなかった。ディッフェはまだ滑り続けている。

「ディッフェ、アンコール!」

ここでキリキザンの行動を封じる。これでキリキザンはでんじはしか繰り出せなくなり、ディッフェに有利な状況に。

「キリキザン!」

キリキザンはディッフェに襲いかかろうとするが、出るのはでんじはのみ。しかも、予測不可能な動きで滑り続けているディッフェには当たらない。

「ディッフェ! 跳んでむしくい!」

その隙を捕らえて、ディッフェはキリキザンに飛びかかり、むしくい攻撃をした。

「キリキザン、でんじは!」

しかしそこでキリキザンのでんじはにかかった。まひ状態だ。でも大丈夫。

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設定タグ:ポケモンXY , アラン , 長編   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:頂志桜 | 作成日時:2019年7月31日 20時

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