【最強メガシンカ】世界でいちばん頑張っている君に～～18th Singularity～～【ポケモンXY特別編】 (ページ16)

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フルパワーページ16

【A視点】

降りしきる雨の中、アランのリザードンが悠々と飛び回って登場した。

「ゲッコウガ！相手にとって不足なし！
最高の俺たちを見せてやろうぜ！」

サトシとゲッコウガも、アランとリザードンのやる気に満ちた楽しそうな表情を見て、瞳を燃え上がらせる。

「走れゲッコウガ！」

「飛べリザードン！」

互いにものすごいスピードで間隔を詰める。

「かえんほうしゃ！」

「かわせ！！」

リザードンのかえんほうしゃを跳び跳ねてかわすゲッコウガ。その視線の先に、しっかりとリザードンを捉えている。

「ゲッコウガ、いあいぎり！」

そしてゲッコウガはリザードンの腹部にいあいぎりを決め込む。リザードンは少し顔を歪めたが、すぐになんともなさそうに体勢を整えた。

ここで雨が止んだ。天候がゲッコウガに味方しなくなった今、ここからがこのバトルの見せ所だ。

「行くぞ、ゲッコウガ！」

サトシは意気込み、ゲッコウガと深く心を通わす。

――アラン……俺は、俺たちは負けない！フルパワーで勝負だ！！ゲッコウガ！！

サトシの想いが私の頭に流れ込んでくる。これは……きっと！

「キズナ現象！！」

ゲッコウガがサトシゲッコウガへと変化を遂げる。

――ありがとうサトシ。そのフルパワーを待っていた！もっともっと俺を高いステージに連れていってくれ！
さあ……これで最後だ！！

アランもサトシの想いに呼応して、熱くなっている。

「リザードン！我が心に応えよ、キーストーン！！
進化を超えろ！メガシンカ！！」

まばゆい光が4本の軌跡を描いて、アランとリザードンを繋ぐ。凄まじいエネルギーが巻き起こり、フィールド中に風が吹き荒れる。

「ガゥゥゥゥゥ！！！」

メガシンカを遂げたリザードンの咆哮で、風がぴたりと止む。

「走れゲッコウガ！かげぶんしん！」

「かえんほうしゃで薙ぎ払え！」

二人ともいい表情だ。そして、戦ってるリザードンとゲッコウガも。

リザードンのドラゴンクロー、ゲッコウガのつばめがえしと技の応酬が続く。会場は熱気に包まれる。

「みずしゅりけん！」

「ドラゴンクロー！」

ゲッコウガのみずしゅりけんをリザードンはドラゴンクローで受け止める。

「かえんほうしゃ！」

高威力のかえんほうしゃでゲッコウガを後退させる。ゲッコウガはダメージを受け、シンクロしているサトシも片腕を押さえる。

「いあいぎりだ！」

ここで防御に回らないのがサトシ。全力でリザードンにいあいぎりを決めにいく。