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特訓の成果 ページ14

【アラン視点】

遠く離れたバトルフィールドからも、驚きと喜びの表情を顕にしたAの姿はよく見えた。驚いてくれてうれしいよ。

俺がAに隠していたのは、メタングがメタグロスに進化していること。教官に特訓してもらったおかげで、リーグ前ギリギリだったが、進化することができた。それに伴って技構成も少し変化している。俺たちの新しい力、見せてやるよ。

ピカチュウの10まんボルトをこうそくいどうで避ける。素早い動きでピカチュウを翻弄し追い詰め、メタルクロー、いわなだれで動きを封じ、コメットパンチを決め込む。いい動きだ。

しかし、サトシとピカチュウはここから追い上げてきた。疲労が溜まった状態でピカチュウは自分を奮い立たせ、エレキボールを撃った。正直予想外の展開だ。
しかもその後、ピカチュウはメタグロスの上に乗ってきた。

「10まんボルト!!」

まずい! ゼロ距離からの攻撃。メタグロスが振り払おうとするが、払いきれない。

「アイアンテール!!」

メタグロスを踏み台にし、高く跳んだピカチュウは落下する力を上手く使い、メタグロスに最高のアイアンテールを決めた。これは……完全にサトシとピカチュウの勝利だ。

「メタグロス、よく頑張ったな」

ボールに戻し、絶対に勝って、仇を取ってやると伝える。そのために、あのピカチュウを倒すには……。

「いけっ! リザードン!!」

全力でいこう。そう決めた。


「これからもっともっとあげてくぜ! ピカチュウ、でんこうせっか!!」

開始早々、ピカチュウのでんこうせっかが決まった。予想以上のダメージだ。やはり、あのピカチュウ、ただ者じゃない!

「10まんボルト!!」

次いでこうかばつぐんのでんき技を浴びせられる。しかし、リザードンは耐える。

もう一度ピカチュウが10まんボルトを決めようとしたところで、俺たちは動き出した。

「かえんほうしゃ!!」

特訓してきたかえんほうしゃは10まんボルトを跳ね退け、ピカチュウを地に伏させる。しかしまだだ。あのピカチュウを倒すには、こんなもんじゃ足りない。

「もう一度かえんほうしゃ!!」

「アイアンテールだ! 砂を巻き上げろ!」

さすがのサトシ。砂を巻き上げてかえんほうしゃを防がせた。いつぞやのAを思い出す。あのときは砂の代わりに岩を使っていたけれど。

「ドラゴンクロー!!」

ひらめきの天才のサトシとピカチュウでも、さすがに体力の限界だったようで。これでピカチュウは戦闘不能だ。

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設定タグ:ポケモンXY , アラン , 長編   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:頂志桜 | 作成日時:2019年7月31日 20時

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