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黒島はこの惨状を見て本日何度目かになる溜め息をついた。
「確かにどうにかなりましたけど…アンタが立てた作戦にしてはお粗末じゃありませんか。」
私は黒島に悪戯っぽく笑った。
「でもこっちの方が……真選組っぽいだろ？」
「建物倒壊してますけどね」
ハハ…と苦笑いすると黒島は「アンタ、変わりましたね」と一言。
「てめーもな。最初誰か分からなかったもん」
「やっぱ俺のこと忘れてましたよね」
そうこう話していると「Aちゃん！その人たちは…」と、局長サン、その後ろに土方クンと沖田クンもこちらに来ていた。
私は黒島の紹介をする。
「警察学校時代の同期で今捜査一課所属の黒島です。」
黒島は３人に会釈をした。
その間に言葉はなく、少し気まずいなァ。
居心地が悪くなった私は早々に「じゃ、あとは
悪いが一足先に屯所に帰らさせていただきます。
４人に一言だけ残して。
「黒島、余計なこと言うんじゃねーぞ」
「意外でした」
黒島は年上の同期＿＿＿芹沢Aの後ろ姿をみて呟くように言った。
その言葉に沖田、土方、近藤は訝しげに黒島を見返す。
「あの人が真選組を大切にしていることです。あの人の性格上、直ぐに本庁に戻ると思ってた……
でも、変わったみたいですね」
「どのへんが、ですか？」
近藤たちは本庁に勤めていた頃のAを知らない。
彼女がどう変化したかなんて、分からなかった。
黒島は彼らに向き直る。
「あの人、本庁に居た頃はヘビースモーカーだったんです。それにもっとキツいっていうか…完璧主義みたいな計画を立ててました。
警察学校の時は不良で教官に怒られてばっかだったんですけど……根は努力派で実力は筋金入りでした。」
黒島から語られる彼女の様子は、今のAからは想像がつかなかった。
「でも真選組に異動になって良い方に変わったようです。多分あんたたちが先輩を変えたんです。
あの人が死んで、荒れてると思ったんですけど…落ち着いてるどころかアンタたちを大切にしているみたいで…禁煙もしてるし…良かった。」
“あの人が死んで”？
近藤たちは一言も発することが出来ないでいた。
言われた言葉に疑問が浮かんだが、それも聞けない雰囲気。
「芹沢さんを、よろしくお願いします」
黒島はそれだけ残して一課とともに立ち去る。
近藤、土方、沖田に何とも言えない沈黙が降りた。
一人で街を歩いている時に知り合いにあっても大丈夫なタイプ？嫌なタイプ？→←
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通行人N(プロフ) - 謬見さん» コメントありがとうございます(_ _;)毎週土曜日更新の予定です。Twitterで更新したらお知らせしていますので、ぜひそちらも✨これからも頑張りますのでまた感想をお聞かせ下さいね！ (2022年11月20日 16時) (
レス) @page17 id: 39adec4ff4 (このIDを非表示/違反報告)
謬見(プロフ) - 面白くて一気読みしちゃいました(*´꒳`*)更新待ってます！！ (2022年11月19日 21時) (レス) id: 9ecb800a6a (このIDを非表示/違反報告)
通行人N(プロフ) - 鬼魂さん» コメントありがとうございます(_ _;)そう言っていただけてとても嬉しいです✨これからも更新頑張りますので宜しくお願いします。 (2022年11月14日 15時) (レス) id: 39adec4ff4 (このIDを非表示/違反報告)
鬼魂 - とても面白いです！更新頑張って下さいｯ!楽しみに待ってます！！ (2022年11月13日 16時) (レス) id: ce3cc772d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：通行人N | 作成日時：2022年10月1日 10時
