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青side
あのあと、撮影した写真の確認をさせてもらいに行って。
楽屋に戻る途中、
桃「ねぇ、どうする？」
紫「そうだな。俺ら９人グループだし、ちゃんと
話さねぇと。」
「俺、たぶんうまく話せない。」
赤「じゃあ、ちゃんとわかるまで話さなくて
いいよ。」
紫「そうだな。俺らで話すか。」
話すのがうまい、ふっかと涼太が中心になって、康二と話し合うことに決めた。
楽屋に着いてドアを開けると、
黄「………えっ？」
「なに……してるんですか？」
目の前には、最近よく撮影にいるスタッフ２人。
その手には、俺の財布と、
………康二の鞄。
もしかして、
ス「あ……これは……」
ス「む、向井さんに言われて……」
言われた？
康二が、人にこんなことさせるのか？
白「嘘だっ！」
「ラウール？」
白「康二くんは、そんなことしないよっ」
ラウール……
白「ずっと僕たちといたのに、いつそんなこと
できるの？トイレだって、誰かと同じタイ
ミングで。帰りだって、駅まで一緒…… 」
その言葉に、ハッとした。
そうだよ、康二は基本甘えたがりだから、いつも誰かと一緒にいる。
楽屋でこっそり人の物を……なんて、できるわけがないんだ。
なんで、こんな簡単なことに気づかなかったんだろ。
紫「やったの、あなたたちですね。」
ス「っ、だから…」
赤「ここに来るまでの廊下、カメラあるはず
だから、そこに写ってる様子を見れば一発
ですよ。」
ス「っ、」
赤「黙るってことは、そういうことですね。」
桃「俺、ちょっと伝えてくる。」
そのあとは、すぐに他のスタッフさんが対応してくれて。
今までのも、あの人たちがやったということがわかった。
となると、問題が……
黄「康二に、謝らなきゃ。」
「ん、そうだな。」
黒「だいぶ、酷いこと言っちゃったけど、許し
てくれるかな……」
「許してもらえるまで、謝るしかないよ。」
紫「とにかく、探しにいこうか。」
すべての荷物を置いていってしまったから、連絡もとれないけど。
早く見つけて謝りたい。
その気持ちが大きくなって、探しに行こうとした、その時。
♪〜♪〜♪
「俺か……もしもし？…………え、」
ふっかの顔が曇る。
「っはい……………すぐ、行きます。」
「ねぇ、どうしたの？」
電話を切ったふっかに尋ねる。
「康二が……」
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作者名：ちゃい
| 作成日時：2019年11月14日 6時
