＊ ページ43
緑side
皆で、康二を責め立てる。
橙「俺、やってな、」
青「とぼけんな。やってるから、お前のから
出てくるんだろ。」
「康二がこんなことするとは思わなかったけど
ね。ここまでくると……」
橙「せやから、」
黒「もういいよ。」
橙「え？」
黄「ここまで言ってもダメなら、救いようが
ない。ちゃんと反省するまで、俺らに
近づくな。」
橙「っ！？……ぃやや！」
青「俺らのが嫌だわ。人の物盗もうとして平気
でいるやつと一緒なんて。」
橙「っ……ぁ……」
白「皆っ、」
黄「つーことで、出てってくれる？」
橙「……ぅ……ぃや……」
こっちを向いて、助けを求める目。
けど、
「……………」
橙「っ！！………んっ……ｸﾞｽｯ…」
見捨てた。目を逸らして。
黒「今度は泣き真似？」
黄「呆れた……はい、出てって。」
ドアを開けて、催促。
青「早く行けよ。」
橙「っ！！………ｸﾞｽｯ……」
翔太に押されて、何も持たずに泣きながら、康二は楽屋を出て行った。
しばらくして、ふっかたちが戻ってきて。
俺らの雰囲気を察して、何があったのかを聞いてくれた。
話をすると、
紫「確かに最近多かったけどさ、決めつけん
のは、まずかったんじゃね？」
赤「そうだね。」
桃「追い出さなくても、俺らが来れば話はでき
たよな。」
そう言われると、やり過ぎたかなって思ってきて。
でも、今そう思ったって………
この場にはもう、康二はいない。
ーーーーー
橙side
出てきてもうた。
俺、ホンマにわからんのに。
でも俺の鞄から、皆の大事なものが出てきたのは、事実。
なんでなん？
もしかして俺、無意識で？
いや、皆とずっと一緒にいたもん。
そんなはず……
でも……
出てけって、言われた……
皆、俺がやったって思ってる。
いや、だめだめ。
俺はやっとらん。
皆も絶対、わかってくれる。
落ち着こって、頭冷やそって思って、外に出た。
ちょっと歩いて考えて、また皆と話そうって。
そう、思ってた。
ｷｷｰｯ
「……えっ？」
ﾄﾞｫｫｵｵﾝｯｯ
「……おいっ、ぶつかったぞ！？」
「……大丈夫ですかっ！？」
「誰かっ、救急車！！」
あれ………
おれ……なんで……ねてるんやろ……
はやく……いかなきゃ……
でも……からだが……うごかない…
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作者名：ちゃい
| 作成日時：2019年11月14日 6時
