翼を失い、化け物と呼ばれた天使

第１１話：提案 ページ13

家とAの亀裂は完全な物となり、親から勘当を受けたA。
勢いに任せ、家を飛び出したAは住居に関する問題に困る。
すると、政宗はAに自分の家に来るかと提案する。
政宗：どうだ？
A：そんな、迷惑じゃ…！
政宗：大丈夫だ。うちの連中は皆物分かりが良い奴らばかりだ。
A：私のせいで、政宗君の家庭を巻き込む訳には…。
政宗：事情を話せば分かってくれるぜ。ほら、行くぞ。
A：…はい。
Aは渋々政宗の後を着いて行く。

〜伊達家〜
A：(伊達組…。)
政宗：驚いたか？
A：えぇ、まぁ。
政宗：とにかく上がれよ。
部下達：お帰りなさい、筆頭！
政宗：おぅ。 小十郎はいるか？
小十：は、此処に。
政宗：親父達はいるな。
小十：はい、書斎にて仕事中です。
政宗：そうか。ん？A、何してる？
A：いや、その…。
門の辺りで入るのを躊躇しているA
部下：誰なんすか、この嬢ちゃんは？
部下：もしかして、筆頭のコレっすか？
政宗：ば、馬鹿！ 違ぇよ！///
小十：政宗様、何か用がおありなのでは？
政宗：おぅ、そうだった。 Hey、A、来いよ。
A：うぅ、じゃあ失礼します。
部下達の視線を受けながら、Aは伊達家に足を踏み入れた。

〜書斎〜
政宗：親父、今、時間良いか？
輝宗：政宗か。あぁ、構わないよ。
義姫：どうしたのじゃ、政宗？
政宗：少し相談したい事があってな。
輝宗：何だね？
政宗：あぁ、俺のクラスに来た転校生なんだが。親に勘当されちまって、住む所に困ってんだ。
義姫：ほぅ、で、政宗は此処に連れて来たという訳じゃな？
政宗：そういう事だ。
輝宗：親が勘当するなんて余程の事ではないね。
義姫：しかし、放ってはおけぬのぅ。
輝宗：まず、その人の話しを聞こう。後の事はそれからだ。
義姫：政宗、その者を呼ぶのじゃ。
政宗：分かった。 A、来いよ。
A：はい、失礼します。
輝宗：君が政宗の言っていた。
A：はい、藤堂Aと申します。
義姫：ではA、私達に事情を話してくれぬか？
A：分かりました。これからお話しする事は、全て事実です。
Aは今までの出来事を全て話す事にした。
勘当された理由や自分が化け物と呼ばれるようになった所以も全て。

To be continued.

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