ヤンキーが【刀剣乱舞】審神者やっちゃ悪ぃのかよ？

穏やかな日だな(刀剣サイド) ページ46

道場に近い所の縁側で茶を飲んでいた
良い天気の中､ゆったり過ごしていると

道場からは主と岩融の手合わせの声が聞こえた
『っらぁ!』
｢まだまだ踏み込みが甘い!｣

よく骨折をしないでいるものだ､最近は怪我も少なくなってきた

手にもった茶飲みから目線を上げて､空を見る
｢…良い天気だ｣
｢そうだな､晴れ渡った良い天気だ｣

誰に言うでも無い独り言に､返事があった
少し前から隣にあった気配の主の方を見る

｢そうだな､それでお前はどうして此処に?｣

笑って聞けば､袖で口許を隠し笑う三日月
｢何､茶が飲みたくなってな?
茶と言えば鶯丸だろう?｣

少し本心からの言葉に思えなかったが､気にせずに茶を淹れる
｢なんだ､それなら言えばすぐ出してやったものを｣
｢眺めが良くてな､つい声を掛け忘れていた｣

三日月と話していたら､道場から岩融が出てきて､風呂に向かう道筋に居る俺達の近くに来た
｢おお､三日月と鶯丸ではないか!
何をしているんだ?｣

俺達に気付いた岩融は､三日月とは反対の俺の隣に座った
｢何時ものように､茶を飲んでいた
良い手合わせだったみたいだな｣

岩融にも茶を出してやれば､楽しそうに笑っている
｢うむ､主は強くなるだろうな!今日は俺の攻撃に二度も耐えて見せたぞ!｣

岩融の言葉に､俺は素直に驚いた
｢主は刀装もないのに､霊力の扱いを知らずに良くやるものだ｣
｢…そうだな｣
｢霊力の扱いを知っていれば､俺とて負けてしまうかもな!｣
そう言い笑う岩融に釣られて俺も笑っていたら
三日月が立ち上がる
見上げる俺達に､三日月袖で口許を隠してまた笑う

｢所用を思い出した､茶を馳走になったな
失礼する｣
そのまま去った方を見ていたが､岩融も立ち上がる
｢俺もそろそろ汗を流すとする､邪魔をしたな｣
｢いや､いいさまた来ると良い｣

岩融は笑顔で風呂場の方に去っていった

また､ゆったりと景色を楽しんでいたら､主が近くに来た
｢あぁ､素振りは終わったのか?｣
『おう､間合いを掴めねぇとお話にならねぇからな』

俺が声をかければ､止まって話す主に茶を淹れる
｢まぁ､少し茶でも飲んでいかないか?｣
『おお､あんがとな』

勧めれば隣に座って茶を飲む主
『ふぅ…気が解れるな』

穏やかに笑う主
｢たまには良いだろう?こうやって茶を飲んでゆったり過ごすのも｣
『そうだな､たまにはな』

暫く茶を飲んで居たが､汗を流しに主は去っていった

また茶を楽しんでいたが､短刀達に呼ばれ飯に行くことにした



つづく

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今日の殴る相手と方法

言い掛かりを付ける審神者に頭突き

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