ヤンキーが【刀剣乱舞】審神者やっちゃ悪ぃのかよ？

お前と話してると首が痛い ページ45

今日は岩融と稽古場でやり合っている

岩融の持つ獲物が鼻先を掠めて目の前を通りすぎる
『っらぁ！』

自分の手の木刀を岩融の右脇腹を狙って切り上げるが
届かない

｢まだまだ踏み込みが甘い！｣

降り下ろされた一閃が、俺の手の木刀を捉え
俺の手から木刀は離れてしまった

｢俺の勝ちだな！｣

俺の間合いに入れる事が出来ず、そのまま負けちまった

『岩融強いなー』
｢ハッハッハ！まぁ敵を一度に凪ぎ払う俺の攻撃に耐えた主は中々強いと思うぞ！｣

力任せにべしべしと頭を叩く感じで撫でられる
『痛い痛い、耐えたって二回だけだし、まだ剣の間合いを掴みきれて無いんだよな』

岩融の手を掴んで止めて見上げれば、岩融が真顔になる
｢主は十分強いと思うぞ？俺達なら負けるが、人の子相手ならそうそう負けないだろう？
何故、そんなに強くなりたい？｣
『…別に意味はない、俺は自分を守れる位には力が欲しいってだけだ』
｢それなら、我等が居るだろう？｣

真面目な顔で言ってきた言葉に嗤う
『何言ってんだ？
俺には五体満足の体が有る、神様に守って貰うなんてそんな贅沢する前に、自分が出来ることをするべきだろう？
神頼みは、最後の最後、倒れた時だ』


そう話せば、岩融は驚いた顔をした後大声で笑いだした

｢ハッハッハッハ！そうか！主は剛毅だな！
俺の元の主といい勝負をしそうだ！｣


『ハハ、それは無理だろ』
まさか岩融の元の主と比べられるとは思ってなかったが、半分本気で言ってる様子で俺も笑ってしまう

『岩融はこの後風呂に行くんだろ？俺は道場閉めて行くから先に行ってくれ』

適当に理由を付けて、岩融を先に風呂に誘導しておく
｢俺よりも、主が先に入るべきだろう？｣
『少し間合いに慣れる為にも少し素振りしてくから、お前が先で良いんだよ
ほら、行った行った』

少しすまなそうな顔をしていたが、岩融の背中を押して道場から出す
｢主がそう言うなら、先に汗を流してくる
主も余り根を詰め過ぎないようにな！｣

また乱暴に頭を撫でた後に、岩融はずんずんと本丸に向かっていった
『まったく……神様ってのはお優しい奴等だな』

少し乱れた髪を適当に直して、俺は道場で素振りを暫くやった後に切り上げて、風呂に向かい誰も居ないのを確認して、俺は汗を流した



つづく
Aさん、主呼びにもうツッコミません…
慣れちゃった模様です。

穏やかな日だな(刀剣サイド)→←向こうから来るんだよ

今日の殴る相手と方法

言い掛かりを付ける審神者に頭突き

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