ヤンキーが【刀剣乱舞】審神者やっちゃ悪ぃのかよ？

狐と俺と少し管狐 ページ42

今日の近侍は小狐丸、何かさっきっからソワソワしてるのが、見てなくても解る
俺は片付いた報告書を纏めて置いて、小狐丸の方を向く

って、向いただけで笑顔になるって何、そこまで懐かれる覚えは無いぞ

『何か用が有るんじゃないか？もしくは頼みごとか？』

とりあえず、解らないから聞けば笑顔のまま、竹櫛を出してきた
ソレを俺の手に置いて、そのまま手を握られる
｢主様、此で私の毛並みを整えて下さりませんか？｣

そう言や、コイツ俺にはめっちゃ敬語だよな
敬語は苦手だ
『別に構わないけど、敬語は苦手だから止めてくれないか？』
｢主様に敬意を払わぬ行為は、私はできませぬ｣

駄目か、仕方ないな
『そか、解った、毛ェとかすから後ろ向け』
｢ありがとうございます｣

素直に俺に背を向けた小狐丸の髪を、先の方からとかしていく
｢主様、私の毛並はどうですか？｣
『え、どうって……スゲーサラサラだな』

どうって言われても何と比べりゃ良いんだ？
困りつつ、毛をすいているとこんのすけが入ってきた
｢審神者様、書類を預かりにうかがいました！｣
お辞儀して入ってくると、何故か小狐丸とこんのすけが睨みあう
『……何してんだよ、お前ら』
｢｢何でもございません｣｣

睨みあっといて何もないとか良く言えるな
一目瞭然だろ

まぁ、あんま突いて薮蛇はゴメンだし放っとこう
『…じゃあこんのすけ、書類は此な』
｢承知しました！｣

封筒を咥えて部屋からこんのすけが出ていき、気の抜ける破裂音がした
態々部屋から出てから消えてるらしい、律儀だよな

こんのすけが出てった障子を見てたら顔を無理矢理小狐丸の方に向けられた
｢…主様、他の狐ではなく、小狐を見てくださいまし｣
『見てるよ、現在進行形で』

何か拗らせてるよな？それとも元からこうなのか？あと腕力凄いな、痛い

仕事も終わったし、夕飯まで時間がある
俺の頭を捕まえてる小狐丸の腕を外し、小狐丸の頭を腿に乗せる
｢……主様？｣
『今日はお疲れさん、夕食になったら起こしてやるから、少し休め』
｢しかし、此では主様に負担が｣

何か言ってたが、頭を撫でると少し黙った
｢…主様は…お優し過ぎる…｣
『俺は優しくねーよ、髪サラサラだから撫でてるだけ、ほら寝てろ』

小狐丸はクスクスと笑ってたが、暫くしたら寝息をたてて眠った

『何で懐いたんだかな……？』


この後、夕飯の呼び出しで来た乱が乱入してくるまで、静かな時間が過ごせた



つづく

ニコイチだな→←体を動かしたいんだよ

今日の殴る相手と方法

言い掛かりを付ける審神者に頭突き

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