ヤンキーが【刀剣乱舞】審神者やっちゃ悪ぃのかよ？

体を動かしたいんだよ ページ41

此処の審神者になって５日､続く書類の仕事にも慣れて､早く仕上げられるようにはなった

そうすると､暇になる
『……体動かしてぇな』

体が鈍ると元に戻すのが面倒だし､どっかでケンカでもしてきたい
だが此処は本丸､喧嘩相手なんて居ない

少し悩んでいたら､道場から木刀のぶつかり合う音が聞こえた
『一から剣を習うか…』

一から習うのは面倒だが､そうすれば此処の全員が打ち合い位はしてくれるだろ
そう思い､俺は道場の扉を開けた

中では同田貫と大倶利伽羅が試合をしていた
あ､防具は無しなんだな

俺が出てきた為､二人は打ち合いをやめて此方を見た
｢お?主じゃねぇか､どうしたんだよ?｣
｢……｣

大倶利伽羅は喋らないが､訝しげだ
『体を動かしたくてな
わりぃんだけど､剣を教えてくれないか?』

二人を見れば､驚いていた
｢あー｣
｢…俺達は教える知識はない…｣
言い淀む同田貫と苦い顔をする大倶利伽羅
『そっか､そりゃそうだよな……』

自分が武道を習得するのと､教えるのは全く違う
しかも皆其々剣の腕は確かだから､教えあうとかは無いんだろう

『なら､打たれて覚えろって事になるか……』
｢いや､主相手に打ち込める奴は居ねーと思うぞ｣
同田貫が呆れたように言ってくる
『…何でだよ､別に良いじゃん悪くて骨折位だろー?』
｢お前は手入れで直すことが出来ねーだろーが｣
『ソレは折れてから考えれば良いんだよ!』
｢駄目だろ｣

主の立場が最初っから割と面倒だと思ってたが､此処までとは思ってなかった

『やる前からダメとか言うってお前は過保護なオカンか!』
｢はぁ!?｣
｢!…ッ…｣

あ､同田貫が怒った､んで大倶利伽羅後ろ向いて笑ってるな､肩震えてるぞ
｢よぉし､解った､一辺痛ぇ思いして貰おうじゃねーか｣
『よっしゃ来いや､オカンめ』
｢俺ぁ､手加減出来ねーからな…｣

同田貫が構えて､俺は壁にあった打刀の木刀を持って構える

｢おい､アンタ等…｣

｢キエェェエヤァァァア!!｣

大倶利伽羅の制止の声は届かず､同田貫と俺の試合は始まった

……数分後

ッカラン!

後ろに飛んでった木刀と首に突きつけられた同田貫の木刀
『ハァっ負けた』
｢当たり前だろうが｣
『だよな』

両手がかなり痺れてる
俺は座り込むが､同田貫は少し息が上がってる位だ

｢アンタは無茶をする…｣
見守ってた大倶利伽羅に怪我を見られるが、数ヶ所打撲した位だ
『問題ない、また頼むな』

｢｢…は？｣｣

返事は聞かずに、俺は道場を後にした

つづく

狐と俺と少し管狐→←おれ、演練苦手だ…

今日の殴る相手と方法

言い掛かりを付ける審神者に頭突き

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す