ヤンキーが【刀剣乱舞】審神者やっちゃ悪ぃのかよ？

朝か、ってお前もか ページ33

障子越しの朝日が眩しく感じて目が覚めた

『…何してんだよお前…』
目の前には、既視感がある真っ白な顔と黄色い目
昨日は反対だったが、今日は普通だな
てか、此は床ドンとか言うやつだな
｢…あぁ、少し気になることがあってな？｣
『…んだよ、三日月はもう言い触らしてんのか？』

この状態で気になる事なら、俺の事だろうと思ったが、鶴丸は驚いた顔をしている
｢三日月も気付いてたのか？｣

『あぁ、あんたは何で気付いたんだ？』
まだ眠気があってそのまま聞く

｢俺は出陣の時、腕を見て解った｣
何だよそれ、鋭すぎだろ

｢違和感があったから、酒盛りの時にも触れてみて確信した｣
『……お前、あの時酔っぱらってただろうが』
｢疑問を解消するぐらいに理性はあったさ｣

ニコニコ笑う鶴丸
俺も眠気が覚めてきた
『とりあえず、バレた事も、酔って確認してきた事も良いとして、そろそろ退いてくれ』

｢……俺が言うのもお門違いだろうが
年頃の娘子として、その反応はどうなんだ？詰まらんな｣

退けと言ったのに、顎を掴んで近付く鶴丸の顔
『そうだな、なら此処で大声を出してお前の急所に突きを放っても、娘子なら許されるか？』

ニヤリと笑って別に拘束されてない両手を拳にして力を込めて言えば、慌てて俺の上から退く鶴丸
｢急所に突きは勘弁してくれ｣

『本当は頭突きをするつもりだったんだが…』
やっと起き上がり、伸びをする

｢…隠す気はないのか？｣
『俺の行動で間違えてくるのは慣れてな、正すのが面倒なんだよ』
｢なら、他の奴等が気付くまでは驚きの材料になるな｣

楽しそうな顔をして、腹黒いことを考えている鶴丸を放っておき
上衣を着替えて振り返る

『三日月にも言ったが、バラすもバカにするも好きにしろ、朝飯行くぞ』
｢少しは気にして欲しいんだが…｣

一応顔を背けていた鶴丸がため息混じりに言ったが、お門違いだ
『障りは無かったろうが、俺に娘子の幻想を持つなよ、砕け散るぞ』
｢……｣

黙ったのを了承として解釈し、俺は鶴丸を連れて審神者部屋から出るのだった


つづく

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今日の殴る相手と方法

言い掛かりを付ける審神者に頭突き

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