ヤンキーが【刀剣乱舞】審神者やっちゃ悪ぃのかよ？

何がしたいんだ、お前 ページ32

自室に入り、布団を敷いた時、障子に影が映る

『……何の用だ？』
俺の部屋になった場所は厠や刀剣達の部屋とは反対に位置する、俺に用が有るんだろう
｢まだ起きていたか、少し話したいんだが…｣

ゆったりとした話し方、三日月だな
『別に構わないぞ、勝手に入れ』
｢邪魔するぞ｣
『はいよー』
布団の前に座って新しく貰った座布団を俺の前に置く
『それ使ってくれ、んで、何の……』
そのまま座布団に座ると思ってたら、更に寄ってきて抱き締められた
『……おい、話したいっつってなかったか？』
｢まぁ、それは口実でな…｣
んだよ、嘘かよ
そろそろマジで眠気が来ているため、余り暴れなかったが、そしたら顎を掴まれ上を向かされる
三日月の顔が近づいて…って

ベシッ｢ぶ｣

『…吃驚した、何だ？お前酔っ払ってるな？』
近付いていた三日月の顔を右の掌で押し返す
『次、急に変なことしたら頭突きするっつったろーが』

三日月は離そうとしないし、俺は押し返すのを止めないので膠着状態に陥った
｢…むぬ、むうい｣
『…よし、同時に離れよう』

返事はないが頷いた
『よし、一、二の、三！』

バッと離れる俺と三日月

何だこの変な緊張感は…
『……来るもの拒まずと思ってたが、ちっと来すぎだろ』
何時でも逃げられる様に片膝立てた状態で三日月を見る

三日月はゆったりと座り直し愉快そうに笑ってやがる
｢はっはっは、警戒した野良猫の様だな｣
『そうだな、警戒してる』
｢ふむ、俺の容姿に惑わされぬ女人が居るとはな｣

ため息をついて三日月を睨む
『……まぁ、隠してる訳でもねぇけど、何時気付いたんだ？』
｢まぁ、半分勘だったが、歌声を聞いたとき…だな｣
『皿洗いしてる時のか…聞いてたのかよ』
｢中々に綺麗な歌声だったぞ？｣

『まぁ、別にいいさ、言いふらすもバカにするのも好きにしろ
話はそれで終わりか？なら俺はもう眠いから休ませてくれ』

からかわれているのが解っているので、スルーする
｢あなや、俺は気紛れではあるが、嘘は言わんぞ？｣
『……俺をからかうのは楽しいのか？』
｢其なりだな｣
『お前なぁ…好きに過ごすのは良いが、俺が怒らない訳ではないからな？』
｢やり過ぎたな、すまんすまん
今宵は引き上げるとする、主よ、また来るぞ｣

少しイラッとしてるのが解ったのか、三日月は出ていった
それを見送り足音が遠退いたあと、布団に入りやっと休んだ


つづく

朝か、ってお前もか→←もう休もうぜ…

今日の殴る相手と方法

言い掛かりを付ける審神者に頭突き

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