ヤンキーが【刀剣乱舞】審神者やっちゃ悪ぃのかよ？

アンタ等神様だろ？ ページ2

『くっそ、はーなーせー』
目が覚めたら簀巻きにされてた

近くでは茶を飲んでる黒尽くめ
｢……目が覚めるの早いですね、おはようございます｣

そう言って此方に向き直るが、拘束を取る気は無いようで、少し離れたところに立っている

｢取り合えず、仕事の内容は把握できましたか？
まぁ、把握できてないと死にかけるだけですけど｣

『化けが剥がれてんぞ、てか死にかけるじゃねぇだろ死ぬだろーが!!!』

自力で抜け出ようと暴れる、最初のガスも抜けたようだ

｢あと、そういえば決めてなかった審神者名、偽名を決めてほしいんです｣

『あ？何ソレ？』

一度暴れるのを止めて黒尽くめを見上げる

｢一応相手は神様ですから、本名晒したら魂取られますよ？｣

あ、こいつ馬鹿にしてやがる……
『知るか、適当にAとか付けとけ!!!』

｢はい、Aさん、あと一つお知らせが｣
『何だよ!?』

それよりこの簀巻き全然取れないんだが!?
｢ブラック本丸着いてます｣
『はぁ？』

黒尽くめは３人居たのに今は一人だなとか思っていたら、トラックの扉を開ける黒尽くめ
その先の景色は、暗い夜に包まれた古風な日本建築が鳥居の奥に見えた

｢今なら、前任もお休み中です、奇襲には打ってつけとなってますよAさん｣

『……はぁ……もぅ、知るか、取り合えず少しはその前任のせいでこうなったんだ、そいつ殴る』

｢……簀巻き状態で凄まれても……ぶふっ｣
『そろそろ外せ、でないとテメェも殴る』
｢すみません、今外します｣

ようやっと自由になった四肢を軽く動かす

『ったく、今日は前任殴ってこのトラックに運べば良いのか？』

｢……あー、刀剣男士を手入れして下さい、レアも居るんで、はい｣

少し離れた黒尽くめが追加注文してきた

『ッチ、じゃあソレ終わったら帰る……のは出来ねぇのか、はぁ……』
もういい、どーにでもなれ
半ば投げやりに、鳥居を潜るとムッとする感じと、血の匂い

『……そっちか』

特に血の匂いが濃い部屋に土足のまま上がり込む
バン‼
襖を開ければ、派手な奴等が重症状態で寝転んでいたり座っていたりした
其々の目には光がない

『……何だよ、アンタ等が神様？』

奥には子供も居たが、怖がってる様子が見える

『神様が、んな顔人間なんぞに晒してんじゃねぇよ!!!』
一喝と共に、さっきまで解らなかった霊力とやらが暴風の如く広間に広がった

『ッチ、前任半殺しだな』

気分が悪いまま、本丸を歩き始めた

広間の刀剣達の変化には気付かずに

よぅ、この野郎→←ヤンキー、ブラック本丸へ行く

今日の殴る相手と方法

言い掛かりを付ける審神者に頭突き

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